6月26日は露天風呂の日です。
岡山県真庭市の湯原町旅館協同組合が、湯原観光協会と定めた記念日です。ろ(6)てん(・)ぶ(2)ろ(6)の語呂合わせからこの日を記念日としました。
記念日を制定した湯原観光協会のある湯原温泉が1987年に、日本で初めて露天風呂の日にちなんだイベントを行っています。
湯原温泉では露天風呂の日に、旅館やホテルがさまざまなイベントを行います。
大自然や周りの環境を楽しむ「露天風呂」
露天風呂は文字通り、屋根のかかっていない屋外にあるお風呂のこと。
温泉というと露天風呂が名物になっているところも多く、温泉の原風景的なイメージもあるかもしれません。
ゆっくりと景色を眺めながら入浴を楽しめるだけでなく、屋外にある温泉に浸かることで、開放感を味わうことができることから、露天風呂は高い人気を誇ります。
露天風呂の日を制定した協会のある湯原温泉は、砂湯で知られている温泉で、温泉評論家の野口冬人により、1981年には露天風呂番付で西の横綱にランクされた温泉です。
川の底から温泉が湧き出るお湯はなめらかで良質なアルカリ泉。
目の前には湯原ダムが迫る場所でもあり、迫力のある光景を見ながら温泉に浸かることができます。ダム好きならずとも一度は行ってみたいですね。
露天風呂で日本酒を楽しむ
風呂桶に入ったお銚子とおちょこを、露天風呂に浮かべて飲む様子というのは、誰かがやっているわけではないのに、いつからか覚えていて、飲兵衛だったら「いつかやってみたい」と思うことのひとつではないでしょうか。
けれども、日本酒のサービスを露天風呂で行っているところはあまり目にすることがありません。
やはり、お酒を飲むことでのトラブルが多いこともあり、旅館などがそうしたサービスをしたがらないという側面はあるといえます。
とはいうものの、探してみると意外とあるもので、あちこちの温泉に、日本酒が飲めることを売りにしている温泉旅館も見つかります。
露天風呂に浸かりながら、その土地のお酒を味わう贅沢を、叶えてみたいですね。
「露天風呂で熱燗」に向いている日本酒
露天風呂で飲むのなら、やっぱり熱燗なのですが、熱燗には向き不向きがあります。
どんなお酒が熱燗に向くかというと、酸味がしっかりあって、ふくよかな味わいのものほど、熱燗にすると味わいが良くなるといえます。
熱燗にすると美味しくなることを「燗上がり」なんて表現します。向いている日本酒は、熱燗にすると甘みが強まって、苦味や辛味が弱まります。
味わいもさらにふくらみが出て、軽やかに感じられるようになります。そんなタイプの日本酒を覚えておいて、旅館に行って頼むのもいいかもしれません。
燗酒コンテストで評価が高い福島の日本酒
熱燗にすると美味しい日本酒を選ぶ「全国燗酒コンテスト」が毎年行われているのをご存知でしょうか。
240種を超える日本酒が全国から集まり、熱燗での美味しさを競い合います。
昨年は福島県の酒蔵が5蔵元6銘柄で金賞を、最高金賞には3蔵元3銘柄が受賞し、その強さを感じさせます。
福島県は地域ごとにさまざまなタイプの日本酒を作っており、毎年、新酒鑑評会でも高い評価を受けています。
今はオンラインショップなどでどこの蔵元もお酒を手に入れることができるので、コンテストや鑑評会の結果を見て、お酒を買ってみるのもいいかもしれません。
コロナ禍でなかなか温泉旅行にはいけない昨今。
露天風呂でお酒を楽しめるようになるまでもう少しかかりそうですが、行けるようになったら存分に楽しめるよう、体調を整えたり、体力をつけたりしておきたいですね。
やはり入浴しながらの飲酒はリスクの高いものだといえるので。
いろいろと気をつけつつ、楽しくお酒を飲みたいものですね。