11月30日は【砂糖の日】その由来や砂糖が活きるカクテルをご紹介

11月30日は【砂糖の日】その由来や砂糖が活きるカクテルをご紹介

11月30日は砂糖の日です。

この日は、砂糖に関する啓蒙活動をしている団体、「お砂糖“真”時代」推進協議会が制定した記念日で、日付は「いい(11)さ(3)とう(10)」と読む語呂合わせから来ています。

もともとは3月10日が記念日でしたが、11月も2014年に記念日としています。

砂糖は歴史の古い調味料

砂糖は、甘みのある調味料で、糖分が結晶したものをいいます。

その歴史は非常に古く、紀元前2000年前にはインドで使われていたと考えられており、世界最古の仏教の経典にその様子が記されているといいます。

日本に砂糖がやってきたのは奈良時代のこと。

鑑真が唐から持ち帰ったのが最初だと言われ、正倉院の「種々薬帳」という薬品の目録に、サトウキビから作った蔗糖が記載されているのだそうです。

何かと悪者にされがちな食品、砂糖

古くから親しまれ、その効用から多用されてきた砂糖ですが、ダイエットや健康のための食生活を考えたとき、糖質制限だけに限らず、スイーツなどの甘いものを我慢したりと、砂糖は何かと悪者にされがちな食品の一つと言えるかもしれません。

白い砂糖は体に悪いなどと言われ、長い間誤解されることの多い食材でもあったため、砂糖の団体の方は苦労しているのではないかと思います。

砂糖は甘みのある調味料、というイメージがあるかもしれませんが、それ以外にもさまざまな機能がある食品です。

世界中のいろいろな料理に使われ、種類も豊富でそれぞれに使い道が違うのも特徴です。

真っ白な上白糖からシンプルにサトウキビの搾り汁を煮詰めただけの黒糖まで、精製度合いもさまざまで、それぞれに味わいも違います。

製造工程によって色がついたり、純度が高いものは雑味がなく、黒糖のようなシンプルなものはミネラルなどを含んでいたりと、成分もそれぞれに違っています。

白い砂糖は本当に悪者か?

よく、白い砂糖は体に良くなく、色の付いた三温糖などを使うといい、といいますが、それは本当でしょうか。

実は白い砂糖は純度が高いから雪のような真っ白な色合いになっているだけで、色の付いているものはミネラルなどの成分が含まれているため、その色になっているのです。

白い砂糖は漂白しているから白いというわけではないのです。

三温糖は茶色い砂糖の中でも手頃な価格で購入できるもののひとつですが、上白糖やグラニュー糖を作った後の糖蜜を煮詰めて作るため、茶色くなるのです。

料理を仕事にしている人でも間違いがちなことなので、ぜひきちんと調べて知識を身に着けたいですね。

砂糖を使ったお酒

砂糖を原料にするお酒というと、ラムを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、ラムは砂糖にはならない「糖蜜」の部分を使います。

ワインを造るときには補糖をしますが、それもブドウ糖や蔗糖などと法律で決められています。

いわゆる上白糖やグラニュー糖を使うとなると、やはり何と言ってもカクテルがその代表格になります。

ジュースや砂糖を加えて飲みやすいように甘く作ったカクテルで、痛い思いをしたことのある人も多いのではないでしょうか。

そんなカクテルの中でも砂糖があるからこそ活きるカクテルがあります。

12月のホリデーシーズンに欠かせない、シャンパ-ニュを使ったカクテル

明日から12月。

クリスマスなどのホリデーイベントにつきものなのは、なんといってもシャンパーニュではないでしょうか。

そのシャンパーニュに角砂糖を加えるのが「シャンパンカクテル」です。

用意するのは真っ白な角砂糖とアンゴスチュラ・ビターズ、そしてシャンパーニュ。

角砂糖にアンゴスチュラ・ビターズを染み込ませ、辛口のシャンパーニュを入れたグラスに加えます。

角砂糖が溶けるにつれて砂糖の甘さと、アンゴスチュラ・ビターズのほろ苦さがシャンパーニュに奥行きを与えてくれる名作は、「君の瞳に乾杯」で有名な映画「カサブランカ」に登場するカクテルでもあります。

決して悪いところばかりではないお砂糖、もう少し見直して使ってみたいですね。

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