暑い夏にさっぱりと楽しめる冷酒。
日本酒の独特な風味を抑えられ、飲みやすいため初心者にも人気です。
ただ、甘口と辛口で迷う・おつまみはどれが合うかなど、日本酒をどのように楽しもうかと悩んでしまう人も多いはず。
そこで今回は、日本酒の味わいに合わせたおつまみの選び方や、おすすめのおつまみを紹介します。
「冷酒を楽しみたい!」と思ったら、ぜひ参考にしてください。
冷酒の「甘口」と「辛口」とは?合うおつまみも違う?
日本酒のラベルには「日本酒度」が記載されており、日本酒度を見ると甘口か辛口かわかります。
日本酒度とは、お酒の中にどれくらいの糖分が含まれているかを示し、糖分が多ければマイナス、少なければプラスになります。
自分好みの日本酒が見つかっていないなら、飲んだ日本酒の日本酒度をメモしておきましょう。
次に試すお酒の参考になります。
「甘口」の冷酒はフルーティな米の甘みを楽しめる
甘口のお酒は米と米麹、水のみを原料にした「純米酒」として多く販売されています。
お米由来の、甘くフルーティな味わいが楽しめるのが魅力です。
旭酒造の「獺祭」や、新政酒造の「No.6」などの銘柄が飲みやすく人気があります。
冷酒にするとすっきりとした味わいになるだけでなく、フルーティさが際立ち、飲みやすくなるのが特徴。
おつまみを選ぶ際は、お酒の甘みに負けず、お酒の風味を損なわない料理にするのがポイントです。
お刺身ならマグロのトロやサーモン、お肉なら牛焼肉や豚の角煮がよく合います。
牛焼肉の味付けは、塩コショウを軽く振りかけるか、わさび醬油がおすすめ。
焼肉のタレは、日本酒の甘みやフルーティな風味を損ねてしまうためです。
「辛口」の冷酒はすっきりとした後味が魅力
辛口のお酒は、とうもろこしが原料の醸造アルコールが添加されている「吟醸酒」や「本醸造酒」として多く販売されています。
甘みがあまり感じられませんが、後味がすっきりとしていて、もったりとした甘みが残らないのが特徴です。
朝日酒造の「久保田シリーズ」や出羽桜酒造の「出羽桜 桜花 吟醸酒」などが知られています。
冷酒にするとキレが増し、ほんのり甘い水を飲んでいるかのようにスイスイ飲めます。
おつまみを選ぶ際は、シンプルかつさっぱりした味付けの料理がよく合います。
白身魚のお刺身や冷奴、酢の物が相性抜群ですが、際限なく飲めてしまいますので要注意です。
冷酒の風味が違えば合うおつまみも違う
日本酒度だけでなく、キレのある味わいかどうかがわかる「酸度」や、コクや旨味の深さがわかる「アミノ酸度」もチェックしてみましょう。
キレのあるお酒なら、茶碗蒸しや鮎の塩焼きなど、和食の中でもこってりとした味付けのおつまみとの相性抜群です。
一方コクや旨味が深いお酒なら、大根の煮つけやクリームシチューのようなしっかりとした味付けのおつまみがぴったりです。
お酒初心者なら、甘口か辛口かでおつまみを選ぶといいですが、お酒の魅力に取りつかれたら酸度やアミノ酸度もチェックしてみてください。
お酒の楽しみ方に幅が出て、もっと美味しく、もっと楽しく味わえます。
冷酒に合う簡単おつまみレシピ3選
10分以内で作れる簡単手軽なおつまみレシピを紹介します。
作ったおつまみと一緒にお酒を楽しんでいる自分の姿を想像しながら、とりあえずのビールを飲みながら、自分のスタイルで楽しみながら作ってみてください。
自分で作ったおつまみがあれば、きっといつも以上にお酒が美味しく感じられます。
【辛口冷酒に合う】濃い目の味付けで冷酒が引き立つ「まぐろユッケ」
【甘口冷酒に合う】香ばしさとチーズが相性抜群の「はんぺんめんたい」
【どの冷酒にも合う】ネギの風味が冷酒に合う「長ネギのお浸し」
【辛口冷酒に合う】濃い目の味付けで冷酒が引き立つ「まぐろユッケ」
準備する材料(2人分)
- マグロ(赤身):150g
- 卵黄:1個
- 小ネギ:適量
- 白ゴマ:適量
- 醤油:大さじ1
- コチュジャン・ごま油・酒・砂糖:各小さじ1
作り方
- マグロを5mm幅を目安に短冊切り
- 醤油・コチュジャン・ごま油・酒・砂糖をボウルで混ぜる
- 器にマグロを盛り付けて卵黄と2.のタレをかけて完成
余った卵白は冷凍しておきましょう。
ヘルシーなホワイトオムレツや、野菜炒めに使えます。
濃い目の味わいなので、コクのある甘口のお酒にぴったり。
お好みでしその葉を添えたり、あらかじめマグロをタレに浸けたりするとより美味しく味わえます。
【甘口冷酒に合う】香ばしさとチーズが相性抜群の「はんぺん明太」
準備する材料(2人分)
- はんぺん:1枚
- とろけるチーズ:1枚
- 明太子:15g
- しそ:4枚
- バター:20g
作り方
- はんぺんを4等分にカットし、側面に切り込みを入れる
- チーズと明太子を4等分にする
- はんぺんの切込みに2.としそを挟める
- フライパンでバターを溶かし、3.を両面に焼き色がつくまで強火で加熱
- 焼き色がついたらフライパンに蓋をして、弱火で1分加熱したら完成
香ばしいはんぺんとチーズの濃厚な味わい、ピリ辛の明太子がバランスの良い味わいのハーモニーを奏でます。
味わいが全体的に濃い目ですが、しそがちょうどいいアクセントになり、後味は爽やか。
はんぺん明太は、甘口の日本酒がすすみます。
海苔とチーズ、かつお節とツナ缶など様々なアレンジもお試しください。
【どの冷酒にも合う】ネギの風味が冷酒に合う「長ネギのお浸し」
準備する材料(2人分)
- 長ネギ:2本
- かつお節:1パック
- 麺つゆ(3倍濃縮):大さじ2
- 水:大さじ1
- ごま油:小さじ1
- おろししょうが(チューブ):2cm
作り方
- 長ネギを5cmにカット
- 麺つゆ・水・ごま油・しょうがを混ぜてタレを作る
- 1.を耐熱容器に並べ、2.を回しかける
- レンジ(600W)で4分間加熱する
- 器に盛り付けてかつお節をかけて完成
ごま油の風味とネギの甘みのバランスが良く、いくらでも食べられます。
ただし、味見をする際は要注意。
美味しいので味見だけで食べきってしまいます。
お酒や好みの味にもよりますが、もっとさっぱりした味わいにする方法もあります。
ネギは水だけでレンチンして、タレの麺つゆとごま油の代わりにポン酢を入れます。
レンチンしたネギにタレをかければ、夏バテにも効果抜群のさっぱりネギ浸しが完成です。
冷酒に合うお手軽お取り寄せおつまみ3選
たまにはちょっと贅沢なおつまみで日本酒を楽しみたいなら、お取り寄せが便利です。
料亭でしか味わえないような、新鮮な海の幸を自宅で手軽に食べられます。
有田焼や津軽びいどろなど、おしゃれな酒器と器を使って非日常な雰囲気を楽しんでみてください。
【新鮮な海の幸】風味が冷酒とよく合う「北海道産 いくら醤油漬け」
【缶詰を開けるだけ】冷酒が進む味わいの「鯨大和煮 缶詰セット」
【冷酒おつまみの鉄板】塩辛い味わいで間違いない「塩釜市場のいか塩辛」
【新鮮な海の幸】風味が冷酒とよく合う「北海道産 いくら醤油漬け」
鮮度抜群、新鮮ないくらの醤油漬けです。
食べた後も皮が口に残らず、いくらのとろけるような食感と、芳醇な味わいを楽しめます。
甘口のお酒を用意したら、まずは贅沢にいくらだけを頬張ります。
お酒といくらの芳醇で濃厚な味わいを楽しんだら、カニ缶やサーモンのお刺身などと一緒にお楽しみください。
北海道の厳しくも豊かな自然が目に浮かびます。
【缶詰を開けるだけ】冷酒が進む味わいの「石巻 木の屋水産 鯨大和煮 缶詰セット」
朝に水揚げした魚が、昼には缶詰に。
60年近く変わらないこだわりが、旨い缶詰を生み出します。
醤油ベースで甘じょっぱく仕上げられた味わいは、こだわりの国産しょうががアクセントになり、上品な味わいを楽しめるのが特徴です。
甘口のお酒ならそのまま盛り付けて楽しめますが、キレのあるお酒をチョイスしたならアレンジして楽しんでみましょう。
薄くスライスした玉ネギと缶詰、わさび、マヨネーズを混ぜれば、キレのあるお酒にぴったりのこってり系おつまみが完成です。
部屋の照明を少し落として、映画やドラマを見ながらゆっくりとお楽しみください。
【冷酒おつまみの鉄板】塩辛い味わいで間違いない「塩釜市場のいか塩辛」
ピリッとした塩気と、いかのコリコリ食感を楽しめるため、いか塩辛はお酒との相性抜群です。
着色料や保存料が不使用で、ミネラルをたっぷり含んだ藻塩を使用しています。
成人病の原因と言われるナトリウムの過剰摂取も予防できるため、健康に気を付けている方におすすめです。
塩辛をおつまみにちびちびとお酒を飲めば、日常では味わえないゆったりとした時間の流れを楽しめます。
冷酒の楽しみ方-おつまみと一緒にもっとお酒を楽しもう
冷酒の他にも、冷や酒という言葉を耳にする機会もあるのではないでしょうか。
同じような言葉ですが、ほんの少し違いがあります。
冷酒と冷やに、近年注目を集めているオン・ザ・ロックを加えて、それぞれの楽しみ方や魅力を紹介します。
それぞれの楽しみ方を知っておけば、さらにお酒を楽しめること間違いなしです。
冷蔵庫で冷やした「冷酒」
冷酒とは、お酒を冷蔵庫でキンキンに冷やして楽しむ方法をいいます。
最近ではポピュラーな楽しみ方となっており、すっきりとした風味と飲みやすさが特徴です。
ラベルに「生酒・生貯蔵酒」と印字されているお酒なら、フレッシュな味わいを楽しめます。
常温で楽しむ「冷や」
冷やは、お酒を常温のままで楽しむ方法です。
辛口なお酒は冷やしすぎると香りが立たず、物足りなさを感じる場合があります。
しかし常温なら香りと飲みやすさを両立できます。
ラベルに「辛口淡麗・超辛口」などと記載されているお酒に向いた楽しみ方です。
清涼感を楽しめる「オン・ザ・ロック」
オン・ザ・ロックは、氷を入れたグラスにお酒を注いで楽しむ方法です。
ウイスキーを楽しむ方法の1つとしても有名ですが、最近ではオン・ザ・ロック用のお酒が販売されるほど注目を集めています。
清涼感が欲しい夏場の他、冬に食べるアツアツの鍋とも相性がよく、通年楽しめるのが魅力です。
ただし、オン・ザ・ロック用のお酒でなければ、水っぽさや苦味を感じる場合があるため、注意しましょう。
冷酒に合うおつまみで、家飲みをもっと楽しもう!
爽やかで飲みやすい冷酒。
冷酒の魅力は様々ですが、風味を引き立ててくれるおつまみがあればもっと楽しめます。
自分好みのお酒を冷やして、じっくり味わってみてください。
ちょっとオトナな時間を楽しめます。