11月10日は【井戸の日】その由来や活用法、宮水を使った銘酒をご紹介

11月10日は【井戸の日】その由来や活用法、宮水を使った銘酒をご紹介

11月10日は井戸の日です。

全国さく井協会が2006年に制定した記念日で、「いー(1)井(1)戸(10)」の語呂合わせから日付は来ています。

元々は2001年に富山鑿井協会が1月10日を井戸の日としていましたが、2006年からは富山県でも11月10日を「いい井戸の日」として、講演会やパネルディスカッションを行っています。

井戸づくりは水を確保する上で欠かせない仕事

水は人が生きていく上で、特に欠かせないもののひとつです。

現代の日本では水道の蛇口をひねればすぐに水が出て、それを飲むこともできるようになっています。

しかし、水道がなかった頃は、湧き水や小川の水を汲んだり、時代が進んでからは井戸を掘って地下水を利用したりしていました。

水道が一般的なインフラとして広まるまでの間、人々の暮らしを支えたのは井戸でした。

沢や川に行って、そこから水を汲んで運ぶのはその重さもあり、大変な重労働でした。

人々が住んでいる地域で水が出るところを見つけ出し、井戸を掘り、そこから水を汲むことで、山に分け入って水を汲む必要がなくなっただけでも、昔の人はありがたかったのです。

今でも発展途上国などで水道のない国では、最初に生活用水を確保するために井戸を掘るといいます。

そういった意味では日本はきれいで豊富な水に恵まれており、井戸を掘る場所を探し当てることもそれほど難しくないため、水が少ない場所での暮らしを想像しにくいかもしれません。

世界では今でも飲み水を確保するのに難しく、苦しんでいる人達がいることを忘れてはいけませんね。

井戸水の温度を利用した再生可能エネルギー

井戸水は1年を通して15度程度と一定の温度で、夏は冷たく冬は温かいのが特徴です。

これを利用した空調システムが研究開発されており、再生可能エネルギーのひとつとして近年では注目を集めています。

地下水の利用は人々が生きていく上で欠かせないものでもあり、その副産物を利用した空調は自然に優しく、井戸の重要性をさらに感じさせてくれるものでもあります。

現代の生活の中で井戸を使うことは、都市部に行けば行くほどなくなるものではありますが、こうした研究が行われていることを知ると、ぐんと身近に感じられます。

お酒づくりにも欠かせない井戸水

お酒が好きな人で、酒蔵を訪れたことのある人ならば、「この井戸の水を使っています」と見せてもらったことのある人も多いのではないでしょうか。

お酒を造る上で、原料となるお米や麹も重要ですが、お米を浸すための仕込み水の質は、お酒の質を左右するものです。

よく「宮水が決め手になる」などという言い方をしますが、宮水は元々「西宮の水」のことを略したもので、兵庫県西宮市で出る井戸水のことをいいます。

宮水は灘のお酒に使われており、その確かな品質を支える大切な要素となっています。

宮水はいわゆる「硬水」で、ミネラル分が多く、リンやカリウムといった酵母の働きをよくする成分が多く、お酒の色や香りに良くない鉄分は少ないのが特徴です。

宮水は酒蔵でも他に売ってはいけない決まりになっており、特例として宮水で淹れるコーヒーを出すお店が1軒ある以外は、酒蔵以外でお目にかかることはないのだそうです。

宮水のもたらす恵みを灘の銘酒で知る

灘の銘酒というとどんな銘柄が思い浮かぶでしょうか。

実は大手の酒造メーカーの多くが灘にあり、灘のある兵庫県は日本酒の製造量が全国1位でもあります。

なかでも銘酒蔵として知られる剣菱は、芳醇でありながら淡麗な呑み口のお酒を今も昔も変わらずに造り続けています。

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お米は兵庫県で古くから栽培されている、山田錦と愛山を使い、仕込み水に宮水、古くから使われている道具にこだわって、精鋭の杜氏たちが腕をふるい、酒造りに励むのです。

そんなお酒を酌み交わしながら、井戸の重要性を考えるのも、悪くないかもしれませんね。

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