7月3日は【通天閣の日】その由来と大阪グルメに合わせたいお酒

7月3日は【通天閣の日】その由来と大阪グルメに合わせたいお酒

7月3日は通天閣の日です。

1912年のこの日、大阪府大阪市浪速区に通天閣が完成しました。

1903年の第5回内国勧業博覧会の会場跡地に娯楽地「新世界」を開発した際、その中心にフランス・パリのエッフェル塔と凱旋門を模して作られました。

第二次世界大戦中、金属回収のため撤去されましたが、1956年に再建されたため、現在の通天閣は二代目です。

通天閣は大阪を代表する観光名所の1つで、2007年に国の登録有形文化財に指定されました。

「通天閣」という名前は「天に通じる高い建物」という意味で、明治時代の儒学者・藤沢南岳により命名されました。
公式キャラクターは幸運の神「ビリケン」さんです。

では、通天閣周辺で親しまれている大阪グルメとそれらにペアリングしたいお酒を紹介していきましょう!

大阪のソウルフード①串カツ

串カツは通天閣があるエリア「新世界」で、大正末期から昭和初期に生まれたと言われています。

「トンカツよりも食べやすいものを」と研究された結果出来上がったそうで、牛肉・野菜・シーフードなど多種多様な食材を串に刺し、衣 (小麦粉とパン粉)をつけて揚げ、できたてを食べる料理です。

ソースや衣にそれぞれの店の個性が現れているのも楽しいですよね。

大阪の串カツ屋で思い浮かべるのが「ソースの二度づけ禁止」のあのルール!

注文した串カツが提供されたら、ステンレスの容器などに入っているソースに串カツを豪快にダイブさせていただきましょう!

なお、多くのお店でキャベツが一緒に出され、なんと食べ放題です♬

そのキャベツにソースをつけて串カツにかけて食べるのがツウの食べ方なんです。

大阪に行ったら地元の方を真似してやってみましょう!

地元民気分が味わえるそんな串カツに合わせたいお酒は、同じ大阪の「箕面ビール ぺールエール」です。

箕面ビールは、大阪府箕面市で1997年からビール醸造を行っています。

クラシックなビアスタイルをスタンダードとし、時には地元の名産である柚子や近隣の果物、酒米麹など様々な原材料を組合せ、季節にあわせて多様なスタイルを醸造しています。

「箕面ビール ペールエール」は、柑橘系のホップアロマと苦味、後味のキレの良さが特徴のシーンを選ばない定番エール。

2015年 International Brewing Awards 世界銀賞を獲得するなど高い評価を得ています。

アメリカンホップをブレンドし贅沢に使用し、柑橘系のアロマが爽やか。

香りと心地よい苦味があり何杯でも飲みたくなってしまいます。

苦みと爽やかさとが程よく調和していて、串カツソースの濃厚さと抜群に調和します!

大阪のソウルフード②どて焼

次はどて焼です。

牛のすじ肉を味噌やみりんで長時間煮込んだ料理で、名前の由来は鍋のふちに味噌が土手のように盛られていること。

濃厚で甘辛い味わいで、食べる直前に、お好みで七味や山椒、ネギをかけます。

リーズナブルに楽しめる大阪の下町グルメとして市内全域で食べられ、新世界エリアにもどて焼きを出す店がたくさんあります。

こちらの甘味のある味噌のこっくりとした風味には、爽やかな香りと飲みごたえがある大阪産の白ワインを合わせましょう。

おすすめはカタシモワイナリーの「大阪デラウェア2020」です。

カタシモワイナリーの 創業者・高井作次郎が果樹園のかたわら、ワインづくりに着手したのは1914年。

100年以上の歴史を誇る老舗の醸造所です。

自社農園では除草剤を使用せず減農薬に取り組み、可能な限り有機肥料を使用して栽培しています。

平成15年には、ベルギーにてモンドセレクション銅賞を受賞。

平成16年度には「優良ふるさと食品中央コンクール」において農林水産大臣賞受賞している実力派です。

「大阪デラウェア 2020」には、大阪の名産品であるデラウェアを100%使用。

デラウェア特有の白い花を思わせる華やかで芳醇な香りとさわやかな酸が特徴的です。

土手焼と交互に口に運ぶと味噌の甘みが際立ち、デラウェア由来の酸が牛すじ肉の脂分を流してくれます。

大阪のソウルフード③肉吸い

最後にご紹介するのは「肉吸い」です。

肉吸いは大阪の居酒屋などで見られる大衆料理で、その名の通り「肉の吸い物」。

鰹出汁や昆布出汁の中に牛肉の薄切り肉、ねぎなどが入っており、「肉うどんからうどんを抜いたもの」とも言えます。

半熟卵や豆腐を加えるお店もあるようです。

肉吸いが誕生したのは1980年代で、吉本新喜劇の役者がうどん屋『千とせ』を訪れた折に、二日酔いで食欲がなかったために「肉うどん。うどん抜きで」と注文したところからこの料理が生まれました。

大阪の人たちにとってはポピュラーな料理で、コンビニでも販売されたほどメジャーなのだとか。

こちらに合わせたいお酒は大阪・交野市の大門酒造が造る「大門 45 純米大吟醸」。

大門酒造は文政9年創業で、中世から受け継ぎ発展させてきた酒造りの優れた技法、近郷の良質米、摂津や生駒の山系からもたらされる清澄な水をもとに、丁寧に心を込め、高品質な酒を造りだしています。

「大門 45 純米大吟醸」は、兵庫県産「山田錦」を100%使用して醸した純米大吟醸で、しっかりとした酸味の中にたっぷりとした旨味が感じられるバランスのとれた1本です。

肉出汁と鰹出汁の旨み・甘さにより、大吟醸のフルーティな旨味がいっそう引き立てられます。

7月3日の通天閣の日には、大阪のローカルフードと大阪のお酒とのペアリングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか♬

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