11月7日は【鍋と燗の日】その由来と燗におすすめのお酒をご紹介

11月7日は【鍋と燗の日】その由来と燗におすすめのお酒をご紹介

2022年の立冬は、11月7日(月)です。

数十〜数百年に一度、もう1日分ズレることもありますが、立冬の日付はおよそ決まっていて、毎年11月7日か8日のいずれかです。

立冬は、二十四節気(にじゅうしせっき)の1つで、冬に分類されている6つの節・中のうち、最初にめぐってくる「冬の始まり」です。

そんな立冬の日に設定された記念日があります。

「鍋と燗の日」です。

「鍋と燗の日」とは?

「鍋と燗の日」は、酒造会社各社で結成された「日本酒がうまい!推進委員会」により2011年に設定されました。

日本の古き良き風習をあらためて見直し、温かい鍋ものと一緒に、温かい日本酒を楽しむ機会を広めたいという思いから、本格的な寒さを迎える立冬が「鍋と燗の日」とされました。

燗酒の温度帯

燗酒には様々な温度帯があります。

温度により呼び方が変わりますので、その種類と特徴をご紹介しましょう。

■日向燗(ひなたかん)(約30度)
日向燗は常温より少し高い温度で、ほんのり香りが引き立ちます。

■人肌燗(ひとはだかん)(約35度)
触れると温かく感じる程度。

滑らかな味わいで、米や麹の良い香りがします。

■ぬる燗(約40度)
豊かな香りが広がり、味わいに膨らみが感じられます。

■上燗(じょうかん)(約45度)
注いだ時に湯気が出る程度の温度。

香りが引き締まり、味にボリューム感があります。

■熱燗(約50度)
徳利から湯気が生じ、さわると熱く感じる程度。

香りがシャープで、キレの良い辛口になります。

■飛び切り燗(約55度)
徳利を持つと熱く感じます。

香りがさらにシャープになり、味わいはパンチの効いた辛口に。

では次に、燗酒にすると美味しい日本酒の選び方と当てはまる日本酒を紹介していきましょう。

燗酒にぴったりな日本酒の選び方①燗の種類で選ぶ

最初にご紹介するのは、日向燗・人肌燗・ぬる燗におすすめの日本酒です。

この温度帯に向いているのは、純米酒や熟成酒といった旨味が豊かで酸度も高めな日本酒です。

特に「山廃(やまはい)」や「生酛(きもと)」は、ぬる燗にぴったり!

冷やだと酸味が強くクセが強めのお酒も、温めることにより奥深い香りと味わいになります。

おすすめしたいのは、福島・仁井田本家の「にいだ しぜんしゅ 燗誂(かんあつらえ)生もと純米酒」です。

「しぜんしゅ」ブランドは、農薬・化学肥料を一切使わず栽培した酒米と阿武隈山系の伏流水を使い、蔵に独特の四段仕込みで醸し、熟成させたお酒。

「しぜんしゅ燗誂」は自然酒を蔵で一年間熟成させた燗用のお酒です。

燗酒にすると酒母の味わいが立ちのぼり、常温では隠れている旨みや香りを余す所なく味わうことができます。

次にご紹介するのは、上燗・熱燗向きの日本酒です。

一般的に、熱燗に向いていると言われるお酒は旨味・酸味が強く、どっしりとした味わいのものです。

濃醇なタイプの日本酒はあたためることで風味が引き立てられ、キレが増す傾向にあります。

おすすめは兵庫県・辰馬本家酒の「上撰 黒松白鹿 超辛 本醸造」。

1982年の発売以来約40年、業務用カテゴリNo.1商材として、地元関西の飲食店を中心に人気を博してきたロングセラー商品ですが、2021年に小売りがスタートしました。

「ただ辛いだけではなく旨みもきちんと感じられる辛口」と評価されている、ドライで爽やかな飲み口の本醸造酒です。

燗をすると旨くなるお酒のことを「燗あがり」と呼びますが、まさにそれが当てはまるお酒。

熱燗でその酸味と甘みはまろやかになり、後味のキリッとした腰の強い味わいがしっかりと引き立ちます。

燗酒にぴったりな日本酒の選び方②酸度で選ぶ

酸度とは、日本酒の味わいに酸味やうまみをもたらす有機酸の量を表す数値です。

酸度が高ければ甘味が少なくコクや辛味を感じやすくなり、日本酒の酸度が低いと甘く淡麗に感じやすい傾向にあります。

よって、酸度が高い日本酒の方が熱燗に適していると言われています。

おすすめのお酒は、広島県・盛川酒造の「白鴻 純米酒65 ”八反・八反錦”紫ラベル 熟成酒」です。

麹米に八反35号、掛米に八反錦を65%精米して使用し、蔵内のタンクで1年間貯蔵されています。

酸度が1.8度と高めで、程よい熟成感のあるお酒です。

全国熱燗コンテスト2019最高金賞を受賞。

是非熱燗で米の旨味を味わっていただきたい1本です。

燗酒にぴったりな日本酒の選び方③純米酒か本醸造かで選ぶ

純米酒は、原料が水・麹・米とシンプルで、醸造アルコールが使われていないことから、コクがあり、うまみたっぷり。

40~45℃のぬる燗にすれば、ふんわりとお酒が口の中に広がります。

石川県・吉田酒造の「手取川 山廃純米」は、燗酒向きとされる山廃系の純米酒です。

生酛系酒母の中でも山廃は味の骨格がしっかりしており、濃厚で芳醇な旨みを感じられます。

昔ながらの山廃酒母を用い、石川県産五百万石を60%まで磨き低温でじっくりと仕込まれているのだとか。

後味にふわっと感じる香りが印象的です。

そして、本醸造酒は熱燗しても風味が飛ばず、辛口になりにくいため、まろやかな味わいが楽しめます。

この種類の日本酒は、冷酒や常温では飲みにくいタイプでもあるため、熱燗にすることで風味を損なうことなくおいしく味わえます。

おすすめは、賀茂鶴酒造の「賀茂鶴 燗で冴える辛口本醸造」です。

キリッとした味わいとスッキリした喉越しが特徴的。

まさに燗酒の為に造られた燗で冴えるお酒で、本物志向の愛飲家におすすめです。

立秋には、体をあたためてくれる鍋ものと燗酒で至福の時間をお楽しみください。

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