10月26日は【ズブロッカの日】ポーランドの銘酒の由来やおいしい飲み方をご紹介

10月26日は【ズブロッカの日】ポーランドの銘酒の由来やおいしい飲み方をご紹介

10月26日はズブロッカの日です。

ズブロッカはポーランドで造られる有名なウォッカのひとつで、そのおいしさや楽しみ方を広めるために、食品やお酒の輸入や流通、飲食業を手掛ける、リードオフジャパン株式会社が制定した記念日です。

日付は「ズ(10)ブ(2)ロッカ(6)」の語呂合わせから取ったものです。

ズブロッカは、世界遺産の森で育つ植物が味の決め手となるウォッカ

ズブロッカが造られているのはポーランドですが、ウォッカの瓶の中に1本草のようなものが必ず入っています。

これはバイソングラスという植物で、ポーランドの世界遺産として知られるピアウォヴィエジャの森に自生しているもので、聖牛の「ジュヴル」が好んで食べる高貴で貴重なものとされています。

それを1本ずつ、すべて手作業で瓶詰めの際に入れることで、その独特の香りをつけています。

現在販売されているズブロッカは2種類あります。

バイソングラスが入った淡いグリーンをした「ズブロッカ バイソングラス」と、ピアウォヴィエジャの冬をイメージして造られた「ズブロッカ クリア」です。

バイソングラスの入ったズブロッカは、桜餅のような香りがすると形容されることが多く、アルコール度数は37.5度ながらも、まろやかな口当たりが特徴です。

ズブロッカの歴史

ズブロッカにはとても古い歴史があります。

ウォッカが定着したのは14世紀ころのことですが、ポーランドではその頃にはすでにさまざまな穀物を使ったウォッカが造られていました。

ポーランドでは消毒用アルコールのことをウォッカと呼び、飲用のアルコールはゴジャウカという呼び名がありました。

ゴジャウカは焼けるように熱い酒を意味し、今のようにストレートで飲むことはせず、りんごジュースや水で薄めて飲むのが一般的でした。

まだ蒸留技術が未熟だった当時のゴジャウカは、不純物が多く雑味や嫌な香りがあったため、人によってはそれを嫌ったのだといいます。

そこで、ゴジャウカを製造するときに、ハーブやフルーツの抽出液を添加し、現代で言うフレーバードウォッカが造られるようになりました。

バイソングラスはその延長にあるもので、強いクセや香りをやわらげるために入れられたのです。

ズブロッカとポーランド王室

ピアウォヴィエジャの森はポーランドで最も古い国立公園として知られ、世界自然文化遺産としてその原生林は保護されています。

中世のポーランド王室では、ビアウォヴィエジャの森で狩りを行うのが娯楽として盛んに行われ、森の近くの町で親しまれていたズブロッカも好んで飲んだと言われています。

ズブロッカのラベルには、現在は絶滅の危機に瀕しているビアウォヴィエジャの森に済む聖牛、バイソンが描かれています。

ポーランドではジュブルと呼ばれるヨーロッパバイソンは、ビアウォヴィエジャの森に400頭ほどが生息し、保護されています。

そのヨーロッパバイソンが好むバイソングラスを使ったズブロッカを造るには、政府の許可が必要で、現在ポルモス・ビヤリストック社がその製造を一手に負っています。

ズブロッカのおいしい飲み方は?

ズブロッカはウォッカなので、冷凍庫でよく冷やしてストレートで飲むのもいいですが、昔からそうされてきたようにりんごジュースや水で割ったものも、おいしくて飲みやすい飲み方だといえます。

アップルタイザーを加えてシャンパン風にしてみたり、グレープフルーツとトニックウォーターを足した「ズブモーニ」というカクテルなど、レシピもいろいろあります。

冷えたボトルを用意して、りんごジュースなどをあれこれと準備して乾杯するのも楽しいのではないでしょうか。

さまざまな歴史のあるポーランドの銘酒で、秋の夜長を過ごすのも悪くないかも知れませんよ。

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