夏は新しいビールを飲もう:黄桜の「LUCKY BREW」ブランドビールを紹介

夏は新しいビールを飲もう:黄桜の「LUCKY BREW」ブランドビールを紹介

LUCKY DOG&LUCKY CAT

暑い夏に最もふさわしいお酒は間違いなくビール。日本のビールといえば、金色で白い泡のピルスナーが定番ですが、クラフトビールの隆盛によって、他にもいろいろな種類のビールを飲めるようになってきました。
おいしい時期にビールを飲むなら、せっかくなので一味違ったビールを飲んでみたくなるところです。ビール専門店に行ったり通販で取り寄せたりするのはちょっと手間ですが、スーパーやコンビニで買うことができるクラフトビールもたくさんあります。

今回は、そうした手に入りやすいクラフトビールを作るメーカーの一つ、「黄桜」が立ち上げた新しいビールブランド「LUCKY BREW」をご紹介します。なかなか個性あふれる、それでいて日本人の感性によく合った、夏に飲むのに最適な品が揃ったブランドです。

京都・伏見の伏水蔵醸造所でつくられる「LUCKY BREW」

黄桜といえば、京都の伏見にある老舗酒蔵。平成7年からクラフトビールにも参入しており、清酒と同じ水を使用してビールの醸造を行っています。主なブランドは「京都麦酒」と「ナイル」の2つ。
京都麦酒は日本酒酵母を使った「蔵のかほり」、ドイツ・ケルン地方発祥の「ケルン」、デュッセルドルフ発祥の「アルト」の3つ。ナイルは古代エジプトで使用されていた3品種の麦を使用したビールで、「ホワイト」「ブルー」「ルビー」があります。
いずれも清酒と同様に広く流通が行われており、ちょっと変わったものを売っているタイプのスーパーではよく見かけます。保存性の良い缶製品を積極的に製造していることが、広く流通している理由かもしれません。

「LUCKY BREW」のブランドで発売されている商品は、「LUCKY DOG」と「LUCKY CAT」の2種類。飲むほどに愛着がわく「ラッキーなパートナー」になるとの願いを込めての命名だそうです。
従来の黄桜のビールはあっさりと飲みやすいものが主体でしたが、「LUCKY BREW」は、それらとはまた違うコンセプトで作られており、より個性の強さを重視したビールとなっています。それでも日本酒酒造のビールだけあり、食事との相性も良好です。

LUCKY DOG

LUCKY DOG

LUCKY DOGのビアスタイルは、イギリス生まれのペールエールをアメリカ風に改良した「アメリカンペールエール」です。アメリカ産ホップを多く使っているのが特徴で、本家と比べると苦みや香りにキレが出たドライなスタイルになっています。
麦芽はある程度ローストしたものを加えているため、色は濃い銅色といったところです。濃い目に作ってあるためか、口に含むとミディアムボディの密度の高さが存在を主張します。

ホップはアメリカ産のホップの品種「カスケード」を使用しており、カスケードの特徴である柑橘系の香りがします。ビールの香りの一部として柑橘の香りを含ませ、苦みはビールの存在感の中にあって一緒に味わうといったところでしょう。
温度を低くすると苦みが主張しすぎるので、ペールエールらしくぬるめの温度でゆっくりと飲んでいくのがお勧めのビールです。

一緒に料理を食べるならバーベキューがお勧めです。濃い焼き肉の味に負けず調和し、互いを引き立てた満足感のある飲み心地をもたらしてくれます。

LUCKY CAT

LUCKY CAT

LUCKY CATはLUCKY DOGとは対照的に、ドライでライトなホワイトエールです。
ビールの色はラベルに描かれている猫の毛並みのように、ちょっと濁りがある暗めの白といったところで、少々独特な雰囲気があります。ベルギーの伝統的な白ビールであるベルジャンホワイトに近く、苦みが弱く、ライトボディでのど越しが良い印象です。
ベルジャンホワイトではオレンジピールとコリアンダーシードを使いますが、LUCKY CATではそれに代わって柚子と山椒を使い、日本独自のアレンジを加えているのが特徴です。本家よりもかなり刺激の強い素材を使用したことで、ドライさにはひときわ磨きがかかっています。
香りの中にもスパイシーさがあり、飲んだ後にも、明らかな「辛さ」がのどに感じられます。優しくライトに見えても、実はドライで辛口という、まさにネコそっくりのビールです。
温度は5~6度程度にすると、持ち前であるドライさが強調されます。

こちらはどちらかといえば和食向きのビールです。わさびを付けたお刺身、寿司など、それほど味付けが濃くない料理と共に食べれば、甘さとぴりっとしたドライさによってこれから食べる料理の味を引き立ててくれることでしょう。

LUCKY DOGもCATも、瓶だけでなく缶でも販売しています。箱買いしてみんなに、可愛いイラストがついた個性豊かなビールを紹介してあげましょう。

黄桜は昨年8月に、伏見区の本社工場内において、日本酒と地ビール醸造設備と見学施設を併設した「伏水蔵(ふしみぐら)」を開業しました。ビールの年間最大生産能力を、従来比約20倍の4千キロリットルへ引き上げています。
LUCKY BREWはこの伏水蔵において作られたビールで、今後も黄桜からは新しいビールが生まれてくることを期待させてくれます。夏はおいしビールが楽しめる季節。せっかく楽しむなら、新しい種類もどんどん試していきましょう。

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黄桜-商品情報ページ

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