【毎月20日はワインの日】なぜ20日なのか?その理由とおすすめワインをご紹介♪

【毎月20日はワインの日】なぜ20日なのか?その理由とおすすめワインをご紹介♪

毎月20日はワインの日です。

ワインの日は、世界共通の記念日ではなく日本独自のもので、1994年に一般社団法人日本ソムリエ協会によって制定されました。

なぜ、20日になった?

では、どうして20日がワインの日に選ばれたのでしょうか?

日本では、ワインとはブドウから造られたお酒のことを指します。

ワインは英語であり、フランス語では「vin(ヴァン)」と呼びます。

この「ヴァン」という発音が、フランス語で数字の20である「vingt(ヴァン)」と似ていることから、毎月20日がワインの日に制定されたのだとか。

フランスはワインの生産大国でもあり消費大国でもあり、ワインが一般市民の生活に根付いています。

そのようなことから、フランス語のワインと20を掛けてワインの日となりました。

制定の背景にはフランス語が関わっていたのですね。

この他にも、ワインに関する記念日には以下のようなものがあります。

2月2日「南アフリカワインの日」

食品商社の国分グループ本社が制定。

2018年に一般社団法人日本記念日協会に認定された記念日です。

南アフリカワインの認知向上を目的として作られました。

南アフリカのケープで初めてワインが作られたのが2月2日とされていることから、この日が選ばれたと言われています。

6月2日「イタリアワインの日」

2007年にイタリアのワインを日本の人々に知ってもらおうと、イタリア大使館とイタリア貿易振興会により定められました。

日付の由来は、1946年6月2日にイタリア共和国が建国されたことです。

ワインの専門家「ソムリエ」


ちなみに今は、ワインのスペシャリスト「ソムリエ」になるための試験、日本ソムリエ協会によるソムリエ・ワインエキスパート・SAKE DIPLOMAの1次試験の真っ只中です。

受験者は2021年は7月20日(火)~8月31日(火)に指定された会場に行き、コンピューターで解答する「CBT方式」という方法で受験します。

その後、2次試験の論述とテイスティング、3次試験の実技試験を突破すれば晴れてソムリエになることができます。

現在の「ソムリエ」の原型が生まれたのは、18世紀なのだとか。

フランス革命により王政が崩れ、宮中の食事やワインを管理していた「sommelier」たちは仕事を失うことに。

そこで街場でレストランなどを開くようになり、そこで働く人たちが「ソムリエ」と呼ばれ、現在のような職種が定着したのだそうです。

試験のことを書きましたが、ソムリエになるためには資格が必要とされます。

日本では2つの団体が試験を行い、資格を付与しています。

「日本ソムリエ協会(JSA)」と「全日本ソムリエ連盟(ANSA)」です。

ソムリエ資格所有者は、毎年1,000人前後増えていましたが、2016年度から呼称資格制度の変更により大幅に増加しています。

2020年度は1,938人増加し、35,527人となっています。

他の国のソムリエ資格

他の国にもソムリエ資格制度があります。

ヨーロッパの多くの国ではソムリエ資格は民間資格ではなく国家資格です。

ワイン先進国フランスでは、パリ・ソムリエ協会が認定する機関で一定期間の教育を受け、ハイレベルな試験を通過して初めて資格を取得することができます。

つまり、ソムリエは社会的信用度が高い職業なのです。

また、イタリアでもソムリエは国家資格です。

イタリアソムリエ協会が運営。

フランスよりは比較的条件がゆるく、受験条件は年齢制限のみとなっています。

日本の総ワイン消費量

ちなみに日本の総ワイン消費量はどのくらいなのでしょう?

メルシャンが国税庁の発表に基づいてまとめたワイン消費量統計によると、1976年度は国内製造と輸入を合わせて2万9834キロリットルでした。

平成時代は、元年(1989年)度の11万2777キロリットルから、平成30年(2018年)度は35万2046キロリットルと3.1倍に増えたのだとか。

日本国内でのワインブームは、1972年の第1次から、2012年の第7次までの7回あったといわれていますが、もはやブームではなく国民の生活にしっかりと定着してきていると言えます。

WINE REPORT
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需要が増えれば供給も活性化し、日本ワイン(日本で栽培されたブドウを使用し、日本で醸造されたワイン)のバリエーションは年々広がり、高品質なワインが増え続けています。

日本の三大産地から3つのワインをご紹介しましょう。

山梨のワイン

フジッコワイナリー フジクレール甲州シュール・リー東渓 2018 白 甲州 山梨県 720ml Fujiclaire Koshu Sur Lie Tokei 山梨 勝沼町 勝沼 日本ワイン 日本 白ワイン ワイン フジッコ 峡東地区 シュールリー シュール・リー 日本ワインコンクール ドライ

1つ目は、日本固有の品種「甲州」を使ったワインで、フジッコワイナリーの「フジクレール 甲州 シュールリー 東渓」です。

フジッコワイナリーは、山梨県のブティックワイナリーで、県産ブドウと手作りの限定生産にこだわり、日本の食文化と感性に合う味わいのワイン造りをしています。

このワインは、山梨県産の甲州を発酵終了後に澱引きをしない、シュール・リー製法で仕立てた辛口の白ワインです。

甲州種の魅力である果実味を生かし、旨みを引き出されています。

レモンやパイナップル、白桃、びわの甘い果実香があり、甲州特有の芯のある酸とビターなニュアンスが特徴的です。

長野のワイン

次のワインも日本の固有品種を使ったワインで、井筒ワインの「NAC マスカットベリーA」です。

井筒ワインは日本ワインの草分け的存在とも言える老舗ワイナリー。

塩尻市・松本市の自社農園、契約農園にて収穫のマスカット・ベリーA種ブドウをオーク樽で貯蔵したミディアムボディの赤ワインです。

マスカットベリーAならではのフルーティさと華やかさが樽熟成により深みを帯び、気品・風格のあるワインとなっています。

2,000円以下でありながら、2018年日本ワインコンクールで銀賞を受賞したコスパに優れた1本です。

北海道のワイン

最後にご紹介するのは、北海道ワインが手掛ける「北海道ケルナー」です。

このワイナリーは純国産ワインにこだわり、浦臼町鶴沼に所有する自社農園や道内の契約農家からの北海道産ブドウで、生粋の国産ワインを造り続けています。

ドイツ人ワイン技師であるグスタフ・グリュン氏から受け継いだ「非加熱生処理」のワイン製法を守り抜き、いまや日本屈指のワインメーカーとして知られています。

ケルナーを100%使用。青リンゴやグレープフルーツのアロマに、かすかなミントやハーブのニュアンスが特徴的。

軽快でありながらも適度なボリューム感もある白ワインです。

カルパッチョなど魚介類やチーズととの相性が抜群。

2013年ヴィンテージが、日本ワインコンクールにおいて金賞・コストパフォーマンス賞を受賞した実力派ワインです。

毎月20日には、今まで味わっていなかったタイプのワインにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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