栄養・コスパ・使い勝手もすべて一流!豆腐料理とお酒を楽しむ

栄養・コスパ・使い勝手もすべて一流!豆腐料理とお酒を楽しむ

お正月休みが終わり、仕事がスタートした方も多いのではないでしょうか?

年末年始の暴飲暴食がたたり、なんだか体調がすぐれない・・・といった方もおいでかもしれません。

そこで今回は、あっさりとしているのに栄養価が高く、様々な味付けに抜群の相性の良さを見せる使い勝手の良い食材、豆腐を使った料理とそれらに合わせたいお酒をご紹介します。

白和え

最初の料理は「白和え」。

白和えとは、豆腐や白ごま、白味噌などの調味料を合わせて、ほうれん草やこんにゃく、ニンジンなどと和えたものです。

最近では、柿や桃、マスカット、メロンなどフルーツの白和えも見かけますね。

合え衣に豆腐が使用されていて、白い衣をまとっているように見えることから「白和え(しらあえ)」と呼ばれるようになったのだとか。

低カロリーなのに高たんぱくで栄養価に優れています。

加えて、野菜のビタミンCや食物繊維も一緒に摂取でき、大変栄養バランスに優れた料理と言えます。

きめ細かくなめらかな舌触りが好みであれば絹ごし豆腐が、しっかりとした食感とより濃厚な味わいが好みであれば木綿豆腐が適しています。

また、大豆の濃さを感じる木綿豆腐となめらかな舌触りの絹ごし豆腐を半量ずつ使って作るのもおすすめです。

今回ペアリングをご紹介したいのは、柿・マスカットの白和えと、萬乗醸造の「醸し人九平次 純米大吟醸 別誂 山田錦」。

醸し人九平次シリーズは、熟れた果実の香りと酸味の利いた風味で世界的な人気を博してきましたが、「別誂」は同シリーズのフラッグシップと言えるお酒です。

上品でフルーティーな香りがあり、山田錦ならではの米の甘み・心地よい酸味が絶妙。

透明感がありながらもクリーミーでリッチな味わいです。

白和えの柿・マスカットを口にしつつお酒を飲むと、甘酸っぱさのある後味が似ています。

クリーミーな豆腐の和え衣と日本酒のヨーグルト感も相性抜群。

互いの酸味が“フック”となって、酒と料理がマッチしています。

いちごやいちじくなど、フルーツを変えても楽しむことができます。

揚げ出し豆腐

次の料理は「揚げ出し豆腐」です。

揚げ出し豆腐は、豆腐に衣をまとわせて揚げ、だし汁か醤油で味をつけたつゆをかけた料理です。

カラッと揚がった豆腐に出汁と大根おろしやおろし生姜・ネギ・三つ葉などの薬味のコク深さが加わり、しみじみおいしさを感じますよね。

1782年に刊行された江戸時代の豆腐のレシピ本「豆腐百珍」には、豆腐料理が100品紹介されており、揚げ出し豆腐に似た「釈迦豆腐」という料理も掲載されているのだとか。

揚げ出し豆腐のようなお料理は、なんと江戸時代から食べられてきたのですね。

さらに、「豆腐百珍続篇」「豆腐百珍餘録」といった本も刊行されたそうで、日本人の豆腐愛の深さがうかがえます。

そして、もし家庭で揚げ出し豆腐を作るなら、豆腐は木綿豆腐がおすすめ。

木綿豆腐は製造過程で一定の圧力をかけて圧搾し、水分を出して成形されているので、崩れにくいのが特徴です。

絹ごし豆腐を使えば、外はカリッと、中はなめらか食感の揚げ出し豆腐になりますが、水気が多い上崩れやすいので失敗する確率も高めです。

合わせたいお酒は、アメリカ ワシントン州のワイナリー チャールズ・スミス・ワインズの「カンフ-・ガ-ル・リ-スリング」です。

ワイン 白ワイン 2020年 カンフ−・ガ−ル・リ−スリング / チャールズ・スミス・ワインズ アメリカ ワシントン 750ml

チャールズ・スミス・ワインズのオーナー、チャールズ・スミス氏はデンマークのロックバンドのマネージャーを務めながら、小さなワインショップを経営していた異色の経歴の持ち主。

彼が掲げるモットーは「It’s just wine, drink it!」。難しいことを考えずに、ワインを楽しんで欲しいという思いでワインメイキングを行っています。

「カンフ-・ガ-ル・リ-スリング」は、中辛口のリースリングワインで、梨、白桃、アプリコットといった溢れるほどのフレーバーとフレッシュさに加え、リンゴ、ライムといったニュアンスも感じられます。

また、ほのかな甘み・ミネラル感のある洗練された味わいを楽しむことができます。

揚げ出し豆腐は、全体的にまろやかな味わいのお料理なので、ワインも酸味が強すぎずまろやかな味わいのワインが好相性。

こちらのワインはミネラル感やボリューム感豊かなので、だしの旨みとよく合います。

豆腐グラタン

最後の料理は「豆腐グラタン」です。

豆腐グラタンには決まったレシピというものは存在せず、量や材料を変えながらオリジナルの豆腐グラタンを作ることができます。

ソースは、ホワイトソースベース、トマトソースベース、ミートソースベースなどから選び、チーズやマヨネーズ、茹で野菜などをトッピングしてオーブンやトースターで焼き上げれば完成です。

ホワイトソースとチーズを使ったベーシック豆腐グラタンに合わせたいお酒は、地ビール飛騨の「飛騨ホワイトビール」です。

ドイツのホワイトビールでも使われている小麦麦芽と、飛騨白川郷の清らかな自然の中で育ったお米を使用。

ほんのりとしたお米の香りと共に、キリリとした酸味が楽しめ、ほのかにまろやかな余韻が残ります。

豆腐の滋味とチーズの濃厚なミルキー感を楽しめるグラタンに、上質でまろやかな口当たりのホワイトビールをペアリングすることで繊細な味わいが楽しめます。

まだまだ寒い日が続くので、ヘルシーな豆腐料理とおいしいお酒で元気に冬を乗り越えましょう!

コラムカテゴリの最新記事