寒い日が続いていますが、体調を崩されてはいませんか?
空気が乾燥する冬の時期は、ウィルスの保持している水分が蒸発してウイルス自体が軽くなり、比較的長い時間空気中を漂う事が出来るようになります。
その結果風邪やインフルエンザが流行りやすくなります。
また、冬の寒さで体温が下がると、体の抵抗力が落ち、口や鼻から体内にウィルスが侵入した結果、風邪やインフルエンザにかかりやすくなると考えられています。
そんな状況下、体調管理には健康的な食事が不可欠です。
そこで今回は、健康に役立つ栄養素を豊富に含んだブロッコリーを使った料理と、それらにペアリングしたいお酒をご紹介します。
ブロッコリーとは
ブロッコリーはイタリアを中心とする地中海沿岸が原産地の、ケールから発達したアブラナ科の緑黄色野菜です。
栽培の歴史は古いと言われていますが、ヨーロッパでも一般に広まったのは第二次世界大戦後のこと。
日本の家庭に普及してからは30年程度しか経っていません。
名前は、ラテン語の「ブロッコ」が由来です。
「ブロッコ」とは「萌芽(ほうが)」で、草木が芽生えることを意味しています。
ブロッコリーは健康食材
ブロッコリーには、特にビタミンCが多く含まれます。
レモンの2倍、ジャガイモの7倍と言われています。
骨の形成を助けるビタミンKも含まれています。
また、β-カロテンやビタミンEは、ビタミンCとともに抗酸化作用を発揮し酸化ストレスを軽減することで、生活習慣病や老化性疾患の予防効果が期待できます。
加えて、食物繊維が多く整腸作用のほか血糖値が上がるのも防ぐ効果を示してくれます。
さらに、一株食べても40キロカロリー程度であることも、この野菜の魅力と言えます。
茹でるよりも、炒めたりレンジで加熱することでビタミン類の損失を抑えることができ、茎は厚めに皮をむいて薄く切ってから塩茹でや炒め物にすると、ホクホク食感で美味しく食べられます。
ブロッコリーの種類
ブロッコリーは、世界中で97種類も存在するそうです。
最もメジャーなのは「ブロッコリー」で、主に花の蕾である「花蕾」を食用とされています。
ブロッコリーの品種が明記されていることはあまりないのですが、早生種の「ピクセル」「おはよう」、中生種の「ハイツ」「緑嶺」などたくさんの品種があります。
花蕾と茎を食用とする「茎ブロッコリー」もあります。
ブロッコリーと中国野菜「カイラン」を掛け合わせて作られたスティックセニョールが代表格。
アスパラガスに似た甘味があるのが特徴で、栄養成分はブロッコリーとほぼ同じです。
また、ブロッコリーの新芽である「ブロッコリースプラウト」にも注目です。
辛味や苦みはなく食べやすい野菜で、ブロッコリーよりもカルシウム、βカロテン、レチノールなどを多く含んでいます。
加熱するとビタミンや酵素の損失に繋がるので、生のままサラダなどで食べるのがおすすめです。
では続いて、ブロッコリーを使った料理とペアリングしたいお酒をご紹介していきます。
ブロッコリー料理①天ぷら
最初の料理はブロッコリーの天ぷらです。
高温で加熱することでブロッコリーの甘みがぐっと引き立ち、「ブロッコリーってこんなに美味しかったんだ!」と実感させてくれる一品です。
衣に粉チーズや青海苔を混ぜたりすることで、様々な味わいのバリエーションを楽しむことができます。
銀座のすずめ Aged 7 Years
合わせたいお酒は、大分県・八鹿酒造が造る麦焼酎「銀座のすずめ Aged 7 Years」です。
一定の温度・湿度を保つ旧国鉄のトンネル貯蔵庫内で7年間、バーボン樽でじっくり熟成させた麦焼酎です。
まろやかで香ばしい、余韻までしっかり楽しめる仕上がりとなっています。
麦焼酎の原料である大麦は、小麦粉と同じ麦類。
そのため天ぷらの衣との相性も良く、天ぷら屋さんでもよく見られる定番の組み合わせと言えます。
さらに、麦焼酎にはキレがあり、クセも少ないお酒なので、ブロッコリーのやさしい甘みを邪魔せず、水割りやソーダ割りで飲むとよりさっぱりいただくことが出来るでしょう。
ブロッコリー料理②グラタン
次の料理はグラタンです。
寒い日にいただくアツアツのグラタンは格別ですよね。
ホワイトソースにチーズと、どうしても重くなりがちなので、野菜が入ることで栄養的にも味わい的にもバランスが良くなります。
シックス・エイト・ナイン “サブミッション” シャルドネ カリフォルニア
合わせたいのは、樽がしっかり効いたボリューム感ある白ワインです。
「シックス・エイト・ナイン “サブミッション” シャルドネ カリフォルニア」はいかがでしょうか?
白桃やリンゴ、レモングラスなどのフレーバーが感じられ、果実味と酸のバランスが絶妙。
しっかりとした果実の甘みとココナッツのような樽感があり、豊かな味わいの中にすっとしたきれいな酸が感じられます。
ブロッコリー料理③中華炒め
最後の料理は「ブロッコリーの中華炒め」です。
シャキシャキとした食感とほのかな甘みに、トロリとした中華餡のコクが加わり、これもまた完成された美味しさです!
蓬莱 純米吟醸 家伝手造り
合わせたいお酒は、岐阜県飛騨古川の渡辺酒造が造る「蓬莱 純米吟醸 家伝手造り」です。
契約栽培した酒造好適米「飛騨ほまれ」を使い、少量仕込みで吟醸づくりをしたお酒で、米の旨味をそのまま感じられる奥深いコクがあります。
八宝菜には、具材の旨味がぎゅっと詰まっているので、見た目よりもこってりした味わいがあります。
よって、ペアリングする日本酒は、調和のとれた辛味と酸味、ほのかな甘味があるものがぴったり。
八宝菜のとろみあるまろやかな塩味に蓬莱の甘味もよく馴染み、また蓬莱のやさしい酸味が、八宝菜の魚介類の旨味を包み込んでくれます。
ブロッコリーのお料理とお酒で、寒い冬を元気に乗り切りましょう!