6月17日は【薩摩の日】その由来と薩摩のお酒と食べ物をご紹介!

6月17日は【薩摩の日】その由来と薩摩のお酒と食べ物をご紹介!

6月17日は薩摩の日です。

1866年6月17日に英国大使パークスが薩摩藩を訪問したことから、この日が薩摩の日とされています。

1865年に五代友厚、寺島宗則ら19人の薩摩藩使節と留学生が英国を訪問しました。

その返礼として、家老・小松帯刀が招待状を書き、それに応じて前日6月16日の午後、英国海軍キング提督が率いる軍艦3隻が錦江湾(きんこうわん:鹿児島湾)に姿を現しました。

そして、この翌日6月17日に鹿児島城の別邸である仙巌園(せんがんえん)で、英国使節団歓迎の宴が開かました。

この宴は5時間も催され、地元薩摩の山海の珍味のほか、日本酒・シャンパン・シェリー・ブランデー・ビールなどが準備された豪華なものだったそうです。

そんな豪華な晩餐に思いを馳せ、今回は薩摩の国のご当地グルメとおすすめのお酒をご紹介していきます。

薩摩グルメ①つけあげ

最初のご当地グルメは「つけあげ」です。

全国的には「さつま揚げ」「揚げかまぼこ」と呼ばれている、新鮮な魚のすり身に豆腐や地酒を混ぜて揚げ物にした料理です。

江戸時代に薩摩藩28代当主・島津斉彬が、紀州はんぺんやかまぼこにヒントを得て、高温多湿の鹿児島県でも保存性が高まるよう揚げ物にしたのがはじまりだと言われています。

原材料の魚は、主にアジ、サバ、トビウオが一般的で、砂糖を入れて甘口に仕上げられているのも特徴的です。

野菜炒めや卵とじの具材として、幅広く使われています。

薩摩グルメ②きびなごの刺身

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キビナゴはニシン科の魚で、体長は約10cmです。

帯状の縞模様があり、鹿児島南部の方言で、帯のことを“きび”、小魚のことを“なご”と呼ぶことから、キビナゴと呼ばれるようになったのだとか。

鹿児島本土の西にある甑島(こしきしま)は、日本有数のキビナゴの産地として知られ、全国の水揚げ量の20%以上を占めています。

鮮度が落ちるのが非常に早い魚ですが、漁獲高が高い鹿児島では、キビナゴを手開きし、菊の花をかたどった“菊花造り”にし、酢味噌に付けて食べます。

そのほか、好みでしょうが醤油などにつけて食べることもありますし、みょうがやねぎ、大葉などの薬味をそえることもあります。

また、刺身を大根の千切り、酢味噌で和えて、「味噌なます」にすることもあります。

薩摩グルメ③鶏刺し(とりさし)

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鹿児島県では、江戸時代から武士たちが盛んに闘鶏をおこなっており、その際に負けた鶏をその場でしめて食べていたと言われています。

闘鶏が禁止されてからも、各家庭で鶏が飼われ、来客時や祝いの度に鶏をしめて調理し食べており、鶏肉を使った料理が身近だったことから、鶏肉を刺身で食べる「鶏刺し」が根づいたと考えられています。

薩摩地鶏は、秋田県の比内地鶏、愛知県の名古屋コーチンとともに、日本三大地鶏の一つに数えられ、肉の弾力、甘み、色合いが非常に良く、ブランド鶏として人気があります。

刺身用のもも肉、むね肉、ささみ、砂肝などを少しあぶり、食べやすいように薄く削ぎ切りにして、青じそやにんにく、おろししょうがといった薬味をそえ、醤油を付けて食べます。

薩摩グルメ④がね

がねは、さつまいもを使った郷土料理です。

さつまいもやニンジン・ニラといった野菜を太めの千切りにし、衣をつけて揚げます。

見た目が“かに(鹿児島弁でがね)”に似ていることからこの名がつけられました。

砂糖を多く入れ甘めに味付けがなされ、地域により具材や衣の材料は異なります。

おかずや、お茶うけや子どものおやつ、酒の肴として食べられ、正月料理や葬式などの冠婚葬祭の際にも振る舞われます。

薩摩のお酒①芋焼酎

鹿児島と言えばやはり芋焼酎ですね!

薩摩藩 25度

最初のお酒は指宿酒造の「薩摩藩 25度」です。

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指宿酒造は、1987年に指宿市内にあった焼酎蔵元5社が合併し発足しました。

サツマイモの名産地である「薩摩富士」開聞岳の麓で契約栽培されたサツマイモを原料に、蔵の裏山にある金山廃坑跡のミネラル成分に富んだ地下水を仕込み水・割り水として焼酎を醸しています。

「薩摩藩」は、地元・南薩摩特産のサツマイモ「黄金千貫」を原料に蔵・秘蔵の黒麹を用い、低温でじっくりと醸した芋焼酎で、華やかな香味と豊かな芋の甘味が特徴的です。

薩摩のお酒②日本酒

次のお酒は日本酒です。

鹿児島県では現在、2つの蔵元が鹿児島県産の日本酒を造っています。

薩州正宗 純米吟醸

1つ目のお酒は濱田酒造の「薩州正宗 純米吟醸」です。

濱田酒造は、明治元年に串木いちき野市で焼酎蔵として創業。

かつて薩摩藩の栄華を支えた串木野金山内の総延長120kmの坑洞で、焼酎・清酒造りを行っています。

「薩州正宗 純米吟醸」には、仕込み水に地元いちき串木野の霊峰冠岳(かんむりだけ)から汲み上げた天然水を使用。

低温発酵による華やかな香りとすっきりとした甘みのある味わいです。

おすすめの飲み方は冷酒で、あっさりとした料理と合わせていただきたい1本です。

天賦 純米吟醸

2つ目のお酒は西酒蔵の「天賦 純米吟醸」です。

西酒蔵は、1845年創業の日置市の蔵元で、本格焼酎・日本酒・ウイスキー・ワイン・リキュール・スピリッツの製造販売を行っています。

代表銘柄は「薩摩宝山」で、平成21酒造年度鹿児島県本格焼酎鑑評会 総裁賞代表受賞、2011年モンドセレクション最高金賞などを受賞しています。

「天賦 純米吟醸」には、フローラルな印象、綿飴・バナナの香りが漂います。

「甘み、辛み、酸味、苦み、渋み」のそれぞれが一体となり、バランスがとれ、柔らかな味わいの食中酒に仕上がっています。

薩摩の日は、鹿児島の雄大な自然に思いを馳せて、薩摩ならではの美味しいものとお酒をお取り寄せして楽しむのもいいですね。

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