果物のような甘み!フルーツトマトの注目品種と楽しみ方をご紹介

果物のような甘み!フルーツトマトの注目品種と楽しみ方をご紹介

糖度が高く、甘みが強いことで知られているフルーツトマト。

日本各地でさまざまな品種のものが栽培され、多くの人に親しまれています。

そもそもフルーツトマトとはどんなトマトなのか、その成り立ちやおいしく食べる方法、お酒での楽しみ方を解説します。

フルーツトマトってどんなトマト?

フルーツトマトという名前はよく聞くけれど、実際にどんなもののことを言うのかわからない方もいるのではないでしょうか。

フルーツトマトは品種を指すのではなく、特別な栽培方法で作られた糖度の高いトマトのことをいいます。

一般的なトマトの糖度が4~6度であるのに対し、フルーツトマトは8度以上のものを指すことが多く、さまざまな地域で栽培されています。

栽培するときにギリギリまで水を減らして育て、肥料を減らしたり根を張る面積を減らすことで、トマトにストレスを与えると糖度が高くなります。

そのためあまり実が大きくならず、ミニトマトから中玉程度の大きさなのが特徴です。

フルーツトマトのふるさと、高知県

その栽培方法の発祥となっているのが高知県。

トマトの生産量が多い県ではないのですが、40種類以上のトマトが育てられている県としてトマト好きには知られています。

高知県はトマト生産者同士が集まるトマトサミットも開催されている県なのですが、日照時間が長く、トマトが育ちやすい環境が揃うことから、トマト栽培が盛んなのだといいます。

フルーツトマトの始まりは1970年代にさかのぼります。

台風による水害で海水が畑に流れ込み、トマト畑の土壌に塩分が残ってしまい、収穫を諦めたものの、残っていた実がとても甘かったのだそう。

これがフルーツトマトの発祥となり、さまざまな品種のフルーツトマトが高知で生まれました。

トマト農家がそれぞれに独自の栽培方法を編み出したことから、同じ桃太郎を育てても違った味わいのものが生まれたといい、さらにはそれが他の地域に伝わり、進化していったのだといいます。

全国屈指のブランド、ブリックスナイン

全国さまざまな地域でフルーツトマトは栽培されていますが、その中でも注目されているのが、群馬県南東部で栽培されている「ブリックスナイン」というフルーツトマトです。

糖度9度を意味する名前を持ち、青臭さもないので子供でも食べやすく、しっかりとした果肉には甘みだけでなく凝縮されたうまみが詰まっています。

ブリックスナインは1991年から栽培されていますが、群馬県太田市の11軒の農家のみが栽培しており、その品質は厳しく管理されています。

フルーツトマト、どうやって食べる?

さて、フルーツトマトを手に入れたらどうやって食べるのがいいでしょうか。

凝縮した甘みを楽しむなら、やはりサラダがいちばんいいといえます。

シンプルに冷やしトマトとしてカットして塩でいただくのもいいですが、モッツァレラとバジルを使ってカプリ風サラダにするのも、トマトとバジルだけでシンプルなサラダにするのもいいでしょう。

ギュッと詰まったおいしさを大切に味わいたいですね。

フルーツトマトをお酒で楽しむ

糖度が高くて甘みの強いフルーツトマトは、もちろんカクテルにしてもおいしいものが出来上がります。

ブラッディマリーやレッドアイなどが有名なところですが、濃厚で甘みが強いフルーツトマトは、ジンやテキーラとも好相性です。

生のフルーツトマトをミキサーにかけて使ってももちろんいいのですが、フルーツトマトを使った無添加のジュースを使うと、カクテルを作りやすいといえます。

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また、高知県のフルーツトマト、ハッピートマトと日本酒を合わせて作ったリキュールも販売されています。

25%のフルーツトマトを含んだリキュールは、フルーティで甘みがあり、搾りたてのよう。

日本酒を使っているということもあり、ぬる燗もおすすめというからびっくりです。

自然の甘みを蓄えたフルーツトマトをいろいろな形で楽しみたいですね。

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