冬だけしか味わえない「能登とき海老」を楽しむ。よく合うお酒もご紹介!

冬だけしか味わえない「能登とき海老」を楽しむ。よく合うお酒もご紹介!

暦の上では春を過ぎたとはいえ、まだまだ厳しい寒さの続く中でおいしさを増す食材が北陸・能登にはあります。

能登とき海老は、1月上旬から春先までの短い期間にだけ水揚げされる極上の海老です。

今回は能登とき海老がどんな海老なのか、その楽しみ方やよく合うお酒をご紹介します。

能登とき海老とは

日本海の豊かな海の恵みが数多く水揚げされることで知られる能登半島は、その沖合で暖流と寒流がぶつかり合い、さまざまな海の幸を育んでいることで知られています。

能登とき海老は、そんな厳しい冬の日本海でおいしさを増し、海老かご漁という昔ながらの漁法で水揚げされる、極上の甘海老のことをいいます。

能登の甘海老は沖合の水深200メートル以上の海底に生息しており、海老かごの中に餌を仕掛け、ていねいに海老をとります。

かごを使って海から揚げるということもあり、そのほとんどは生きたまま水揚げされ、鮮度を保ったまま活けの状態で、殺菌した海水とともにビニールパックに入れて出荷されます。

能登とき海老として販売される甘海老はその量が少ないため、手に入れるのは至難の業。

漁師さんが直接販売しているサイトなどで少量が販売されるだけにとどまっているため、楽天などの通販サイトでは購入できません。

漁が始まったらこまめにネットをチェックして、ぜひ探し出したいですね。

能登とき海老の味わいは?

ほとんどが活けで出荷される能登とき海老は、その新鮮さがなんといっても大きな魅力だといえます。

上品な赤みのある殻をむいてシンプルにお刺身でいただくと、その透き通った身のプリプリとした食感にまず驚くと思います。

おそらく、甘海老というととろりとした食感のものを思い出すと思うのですが、それとは一線を画した味わいだといえます。

さらに、冷蔵庫で寝かせておくと甘みを増し、とろけるような食感に変わるので、一晩寝かせて味わうのも忘れずにおきたいところ。

残った殻や頭と脚の部分は天ぷらにしたり、お味噌汁に入れるとおいしく楽しむことが出来ます。

届いたその日と翌日で、違った味わいが楽しめ、二度おいしい能登とき海老をぜひ楽しみたいですね。

能登とき海老と合わせたい日本酒

濃厚な甘さをもち、その食感の変化を楽しめる能登とき海老に合わせるなら、どんなお酒を選ぶか迷うところです。

日本酒なら、同じ石川県で造られている加賀鳶の山廃純米超辛口はいかがでしょうか。

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加賀鳶を造っている福光屋は金沢にある酒蔵で、金沢では最も古い歴史を誇ります。

2001年にすべてのお酒を純米造りに切り替え、お米の持つうまみやコクの感じられるお酒を造っていることで、日本酒好きの間では知られています。

加賀鳶 山廃純米 超辛口は、山廃仕込みならではの酸味と深みのあるコク、そして加賀鳶らしいキレの良さが特徴。

単純に辛いだけではなく、お米のうまみやコクがもつしっかりとしたボディを感じさせます。

冷やで飲むのもおいしいのですが、ぬる燗で飲んでもおいしく、強い甘みを楽しめる甘海老との相性も抜群です。

能登とき海老と合わせたいワイン

しっかりした甘みのある能登とき海老とともに楽しむワインは、ほんのりと甘みを残した白ワインがおすすめです。

例えば、アルザスのピノ・グリや、日本の甲州のやや辛口のものはどうでしょうか。

山梨ワイン 白 辛口 甲州 シャトージュン 甲州

シャトージュンの甲州は、ステンレスタンクで低温発酵させた、果実のニュアンスがそのままに感じられる1本。

洋梨やかりんといった黄色い果物と、上品で穏やかな柑橘類の香り、ふっくらとした果実の甘みが感じられる一方できりりと引き締める酸味のある、エレガントで調和の取れた味わいです。

能登とき海老を一晩寝かせて、カルパッチョにして合わせれば、その相性は言わずもがなです。

能登とき海老はなかなか入手できませんが、漁師さんが直売しているサイトもあるので、ぜひお酒と合わせて楽しんでみてくださいね。

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