最近ティラミスを食べられましたか?
私は先週某イタリアンファミリーレストランでいただきました!
ボリュームたっぷりで正統派なティラミスをあんなにもリーズナブルな価格でいただける日が来るとは、1990年から91年にかけて起こったティラミスブームの頃には想像だにしませんでした。
思い起こせばおよそ30年前。
バブル景気のピーク時にイタリア料理、いわゆる「イタめし」が一世を風靡しました。
その時大ヒットしたのが「ティラミス」。
もともとイタリアンの高級店で提供されていたプレーンなデザートでしたが、女性誌の特集が人気の火付け役となりました。
ティラミスの流行は、イタリアンのお店だけでなく、洋菓子店やカフェ、ファミリーレストランやコンビニスイーツにも広がり、数十年経過した今でもいたるところで定番スイーツとなっています。
そもそもティラミスとは?
ティラミスは、北イタリア生まれのデザートです。
イタリア語“Tirami su! ”は直訳すると「私を引っ張りあげて」、分かりやすく言い換えると「私を元気付けて」という意味です。
ティラミスは容器に入った三層構造のスイーツで、一層目はやわらかいクリームチーズに別々に混ぜた卵黄と卵白を合わせたもの。
二層目は砂糖の入ったコーヒーを染み込ませたビスケット、もしくはスポンジケーキ。三層目に一層目と同じものをのせ、最後に上からココアパウダーを振ったものです。
一層目と三層目はソフトな口当たりで、二層目のココアパウダーとコーヒーを染み込ませたビスケットまたはスポンジがビターな甘みを感じさせてくれます。
進化するティラミスたち
日本のスイーツ界にすっかり根付いたティラミスですが、この30年の間に様々に形を変え進化し続けています。
例えば京都の四条河原町にある抹茶スイーツ専門店は、今なお休日になると抹茶ティラミスを求めて全国からの観光客が長い列を作っています。
今回は、オンラインで購入できる進化系ティラミスをご紹介しましょう。
morinの「和風てぃらみす 凛果~りんか~」
最初にご紹介するのは、morinの「和風てぃらみす 凛果~りんか~」です。
芳醇な宇治抹茶を贅沢に使用した抹茶、京都産の香り高いほうじ茶を使用してなめらかなティラミスクリームに仕上げたほうじ茶、芳醇な栗の風味が生きている栗、香ばしさを存分に引き出した濃厚な黒ゴマの4種の和素材を使った味わいが楽しめます。
甘さ控えめで、和素材とマスカルポーネのコンビネーションを堪能できる新感覚のティラミスです。
OLIVETOの「法王のティラミス」
次のティラミスは、OLIVETOの「法王のティラミス」です。
こちら、驚きポイントが2つ!
1つ目は、その名の通り、ローマ教皇に提供された特別なティラミスだということ。
OLIVETO は2019年ローマ教皇が訪日した際、バチカン大使館にて行われた昼食会で、料理提供・プロデュースを担当し、この商品はその際ローマ教皇へ提供された特製のティラミスなのだとか。
もう1つは、なんと黒トリュフが使われていることです。
厳選した北海道産のマスカルポーネチーズをふんだんに使うことによって、極限までクリーミーなとろけるような口当たりへと仕上げ、コーヒー豆はキリマンジャロ・マンデリン・ジャワの3種をブレンドしたオリジナルというこだわりよう。
表面にスーパーフードとしても人気のカカオニブとイタリア産黒トリュフの超極細パウダーがふりかけられており、芳醇な香りと風味を堪能できます。
千葉県成田ゆめ牧場のヨーグルトと日本伝統の発酵食品である「塩麹」を合わせた甘さ・酸味・塩味を同時に味わうことのできるオリジナルのソースが添えられ、さらにエディブルフラワーをトッピングし見た目にも華やかに仕上げられています。
まさに特別な日のための超特別なティラミスです。
シーキューブの「焼きティラミス」
最後にご紹介するのは、シーキューブの「焼きティラミス」です。
シーキューブは、アンリ・シャルパンティエの姉妹ブランドでイタリア菓子の専門店です。
「焼きティラミス」は、ティラミスの味わいをどんな時にも味わって頂きたいとの想いからできた商品です。
焼き菓子ながらカフェで出てくるフレッシュな味わいの新しいスイーツを目指したのだとか。
生のティラミスと同じ、濃厚でまろやかな北海道浜中町製造のマスカルポーネを贅沢に使用し、コーヒーソースを専用の機械でじっくり染み込ませています。
数々の賞を受賞しているのも納得のロングセラー商品です。
ティラミスに合わせたいお酒
次に、ティラミスと一緒に楽しみたいお酒をご紹介しましょう。
プラート アパッシメント オーガニック [2019] サンタ・テレザ(赤)
最初のお酒は、「プラート アパッシメント オーガニック [2019] サンタ・テレザ(赤)」です。
ネロ・ダヴォラを主体に、シラー、シチリア島の土着品種を僅かにブレンド。
醸造前にアパッシメント(収穫したぶどうを数か月陰干しして、干しぶどうのような状態に変えることで、ぶどうの旨味・エキスを凝縮させて造るワインの製法)を行うことにより、ぶどうの複雑性や果実味の濃厚さを増しています。
香りは、赤系果実のコンフィチュールや、干しいちじくやレーズンのようなドライフルーツのニュアンスがあります。
味わいは口当たりがソフトで、しっかりとした果実味を感じる辛口フルボディーです。
骨格がしっかりしているので、なめらかなマスカルポーネにコーヒーとココアの濃厚な味わい・甘やかさをしっかりと受け止めます。
また、ほろ苦さとコクが果実味やベリー香を引き立ててくれます。
ディサローノ アマレット
次のお酒は「ディサローノ アマレット」です。
ディサローノは、アマレットリキュールのパイオニア的存在です。
1525年、サローノにある教会に描かれた女神のフレスコ画のモデルとなった女性が、その制作者であるレオナルド・ダ・ヴィンチの弟子「ベルナルディーノ・ルイー二」へ贈ったアンズの種からつくったお酒が、このリキュールの始まりなのだとか。
その後、このレシピが受け継がれ、現在の「ディサローノ」ブランドとして知られるようになり全世界で楽しまれています。
杏仁の香りとエレガントな甘味が特徴で、イタリア・ミラノ地方のアーモンドパウダーでつくられる伝統菓子「アマレッティ」の風味に似ていることから「アマレット」と名づけられました。
ソーダやミルクで割って飲むことが多いアマレットリキュールですが、ティラミスにはロックでシンプルに合わせることをおすすめします。
香りや甘さをダイレクトに感じ、長年愛されて続けてきたこのリキュールの完成度の高さを実感できるはず。
ティラミスが持つ苦みとアマレットのほろ苦さのマリアージュが楽します。
普段はコーヒーや紅茶を合わせているかと思いますが、イタリア生まれの赤ワインやアマレットとペアリングして、ティラミスのいつもとは異なる楽しみ方を試してみてはいかがでしょうか。