日本初、純米吟醸アイスに一目惚れ♪訪問&試食させていただきました!

日本初、純米吟醸アイスに一目惚れ♪訪問&試食させていただきました!

日本酒でできたアイスに一目惚れ♪東京・麹町へGO!

ピローン♪着信音とともに編集長から来た1通のメール…書かれたURLを開くと、カップにこんもりと盛られた美味しそうなアイスクリームが♪なんとこれが純米吟醸酒でできているなんて!食べてみたい!

お酒のアイス

販売元の株式会社 酒々の実さんに問い合わせたところ、現段階(2014/8月下旬)では麹町のゼンカフェ・マリーナで場所を借りて販売し始めたばかりで、その他は一部の飲食店に卸しているのみとの事でお酒アイスに一目惚れした我々に、試食しにお越しくださいとありがたいお言葉をかけてくださった。

嬉しくて空を飛ぶような気持ちで向かった場所は、東京のど真ん中、麹町。

東北復興の想いから生まれた日本酒アイス、4つのこだわり

麹町のビル内のカフェにて、にこやかに応対してくれた優しげな男性…こちらがなんと、株式会社 酒々の実の社長、幸本康寿さん。もともと酒造業でもアイス業でもなかったそうで。ではなぜ、お酒のアイスを?

幸本社長は、水ふうせんを投げつけあう「水風戦」の代表副理事や、東北復興支援の活動もされていて、その幅広い人脈から福島の酒造会社ともご縁があり、「販売が落ち込んでしまった酒造様に対して何が出来るか・・を考えた時に、お酒をアイスで表現出来れば、今まで敬遠していた層にも届ける事が出来るのではないか?」というひらめきから始まったそうだ。100%植物性原料にこだわるミハネアイスさんとも、復興支援を通じて交流があったので協力を仰ぎ、出資する人が集まり、開発・発売に至ったとのことだが、その過程には、社長の信念・こだわりが貫かれている。

日本酒アイス、4つのこだわり

◆東北復興

社長ご自身は東京出身で、ご家族や後輩が福島県出身。東北復興ボランティアにも長く携わった経験から、東北を支援したい気持ちが土台にある。

◆アイスであること

アイスはふわっと口の中でとろけて、お酒の味を感じられるから。例えば、チョコレートボンボンだとチョコレートがお酒の味を邪魔をしてしまう。世界中の人に愛され、日本酒そのものの味を感じられるもので作りたかった。

◆ザ・ジャパン

アイスといえば、ガリガリ君などがあるけれど、ちょっといいアイスとなると、ハーゲンダッツとかサーティーワンで、どちらも外国のもの。日本のものを使って、ザ・ジャパンアイス!ということがしたかった。

◆100%植物性

原発事故の際に社長の奥様のお腹に第一子がいたけれども、何も情報がなく、息を吸って大丈夫なのか?何を食べたらいいのか?とのストレスからお腹の中で子供が大きくならずに未熟児で生まれてきた。次世代を産み育む女性のために、安心して食べられるものを作りたい。そして乳アレルギーの方でも楽しんで頂きたい。だから100%植物性で化学合成添加物は一切なし。砂糖すら使用していないという徹底ぶり。なので乳アイスに比べてとってもヘルシー。(宗教上の理由からアルコールがダメな方々や、妊娠・授乳期やドライバーの方でも楽しめるようにノンアルコールのお酒アイスも商品化に向け鋭意開発中!)

そして、そんな熱い想いが込められたアイスが、ついに目の前に…。

いよいよ試食~♪3種の美味を堪能!

お酒アイス3種

日本酒アイスを製造しているパティシエの女性自らが運んでくださった3種のアイスが、目の前に並び、ありがたく頂戴した。

★純米吟醸酒アイス(左) 原材料:豆腐/純米吟醸酒 アルコール度数2.8%

最初の一口…「ん!?」甘くてやさしい味、これはお豆腐の味だ!そのあと、甘みがあとから追いかけてくる感じ。甘味はお米の甘味だそう。そしてくるお酒の風味。なめらかな口当たりが心地よく、上品。ワサビを添えても、お醤油を少し垂らしても美味しかった。ミョウガや塩辛、ウニを添えても合うというから、まさに食べる日本酒!自分なりに好みの味付けを試すのも楽しみの一つ。

ちなみに、笑い話になってしまうけれど、添えられたワサビも異常に美味しく思えた!「このワサビは一体…?」と言うと、社長は「普通のチューブのワサビですよ」と一笑。添えられたワサビまでが高級に感じられたのだから、このアイスの持つパワーたるや…!(いずれはワサビもしっかりと農家さんから仕入れてジュレかゼリーにして混ぜていきたいそう!)

★酒粕アイス(中) 原材料:豆腐/バニラビーンズ アルコール度数1.9%

「バニラのアイスクリーム、はいどうぞ」と言われたら、何も疑わないかもしれない。牛乳も卵も入ってないなんて信じられない、酒粕と豆腐でできてるアイス。こっくりとした甘さに、バニラビーンズの粒粒がさらにバニラらしさを醸し出している。案の定、女性に好評とのこと。口の中は冷たいのに、酒粕で体も心もがほっこりしてくる感じがまた、たまらない。ほのぼのとした味わいから、コタツで食べたいと妄想が膨らむ逸品だ。あんこをかけたり、キャラメルソースをかけて洋風デザートにアレンジしても美味しいらしい。なんと懐が深いことか。

★大吟醸ソルベ(右) 原材料:寒天/大吟醸 アルコール度4.8%

食感としては、シャーベット。シャリシャリとした舌触りが心地いい♪アルコール度数が高いだけあって、3つの中で一番日本酒らしさがあり、お酒好きがニンマリする美味しさ。レモンが少し入っているのでお口直しにもピッタリ、フレンチのデザートで愛用されているのにも納得。

どのアイスも、ふわりとした口どけで、甘くて美味しくてちょっぴりほろ酔い。なんて楽しい気持ちになれるんだろう。日本酒がこんなふうに味わえるなんて、まさに新感覚!コタツでひとり食べるもよし、女子会や、うち呑みのデザートにもよし。もちろんレストランや料亭のお口直しにも出てきて欲しい。夢が広がる日本酒アイス、万歳!

食とお酒と農家の意外な関係?

試食後に伺ったお話も興味深かった。

「お酒を呑む人たちが減ってると言われてますよね。お酒を呑む人はいろいろよく食べるんですよ。だから居酒屋には食材が豊富。お酒を呑む人が減ってきてしまうと、扱う食材が減り、日本の農家を困らせることになる。」

なるほど。たしかにお酒が好きな人は、食べることが好きな人が多い。食べに行こう!呑みに行こう!が挨拶代わりで、食べに行けばしこたま呑むし、呑みに行ってもたらふく食べる。健康を大切にするのはもちろん大事だけれど、よく食べ・よく呑むことで日本を元気にする一助になっているのかもしれない。

麹町、たった4坪の工場からお茶の間へ、世界へ

試食後、麹町のビル内の工場を見せてもらった。なんと4坪の小さな工場。しかし今後は販路が広がり、工場も移転する可能性がある。現在、国内大手企業からラブコールがあり、着々と話が進む模様。(どうかこの冬、「コタツに入って日本酒アイス」が実現しますように!)

また、海外の日本酒人気から、オーストラリア、ハワイ、香港、ドバイ、シンガポール、モンゴル、中国、フランス、アメリカなど、世界各国からの問い合わせも入ってくるようになってきたとのこと。

「SAKE ICECREAM」が海外でブレイクする日も近いかもしれない。

日本酒を新しいスタイルで愉しむ文化…日本、そして東北への想い

お話を伺って、社長が何度もおっしゃった「文化」という言葉が心に残った。 「若い人たちに、日本酒ってこんなふうに食べたら美味しいと知ってもらいたい。食べる日本酒。そういう文化が作れるといいですね。それで日本酒のよさに気づいてもらえたら」と。

日本酒を新しいスタイルで愉しむ、新しい文化を作りたい。未来の担い手、子供たちの健康も気遣いながら。
そこには、日本を大切にする気持ちや、東北復興への想いを、次世代に受け継いでいく願いもこめられているように思う。

日本酒アイスにこめられたあたたかな願いに触れ、ザ・ジャパンに生まれてよかったなと思った。

<純米吟醸アイスが食べられるお店>(2014/9現在)

麹町 ゼンカフェ・マリーナ(工場隣接・テイクアウトも可能)
小さなサロンS & 小さな談話室S(代々木上原)

鳥丸 新小岩店
Bar foxy(渋谷 道玄坂)

その他の取り扱い店舗については酒々の実のFacebookページにて随時更新中

☆個人向けカップ販売開始☆

麹町 ゼンカフェ・マリーナにて個人向けカップ販売開始

株式会社 酒々の実

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