お酒のお母さん、子育てがんばる~三段仕込み~

お酒のお母さん、子育てがんばる~三段仕込み~

小学生くらいまでは比較的優等生で、書道は初段だった酔いどれ女子です。
今日は、段は段でも、日本酒造りの過程で欠かせない「三段仕込み」についてご案内します。

三段仕込みは、もろみ造り=お米を発酵させるための手順のひとつで、通常4日かけて行われます。

【登場材料】

・酒母(しゅぼ。名前の通り、お酒のお母さん♪発酵の元となる)
・麹
・水
・蒸し米

三段仕込み

【1日目】初添え

酒母が入ってるタンクに、麹、水、蒸し米を加える。
(=お母さんが待ってるところに、やんちゃな赤ちゃんたちがやってきた)

【2日目】踊り=何もしないことで酵母を増殖させる。(=酒母が頑張って子育てしてるイメージ)

何もしないでほっておくこの工程は、一般的には「寝かせる」という言葉に近いのだと思うのだけど、

・発酵を始めた「もろみ」の泡が踊っているように見える
・階段の踊り場で一休み

これらが「踊り」の語源と言われているそうです。

【3日目】仲添え(仲仕込み)

酵母が増殖してきたので、麹、蒸し米、水を追加投入!
成長した子供たち(増殖した酵母)は、新しい家族の成長を手伝います。

【4日目】留添え(留仕込み)

さらに!麹、蒸し米、水を追加投入!増殖した酵母ファミリーで、新しい家族の成長を促します。

こんな感じで通常4日間で3回に分けて、麹、蒸し米、水が加えられていく作業が「三段仕込み」と呼ばれ、日本酒造りでは欠かせない作業です。
いっぺんに大量の米や水を混ぜてしまうと、酒母が大変で手が回らず、良い子(酵母)に育たないという感じなんでしょうね。

みーんな良い子に育ったよ♪労をねぎらいながら、今宵の酒を呑みましょうか、ハイ、乾杯^^♪

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