おにぎりの日は古代米のお酒で新しい体験を

6月18日はおにぎりの日です。

石川県中能登町(旧・鹿西町)が制定した記念日で、鹿西町のろく(6)と、毎月18日が米食の日であることから、この日をおにぎりの日としました。

鹿西町は、1987年に町内の杉谷チャノバタケ遺跡から、日本最古のおにぎりの化石が発見された町で、「おにぎりの里」として町おこしをしています。

毎年6月18日には、おにぎりに親しむイベントが行われています。

おにぎりが現在のかたちになるまで

おにぎりは持ち歩きしやすい「携行食」の定番として、日本ではみんなが知っている料理ですが、このような形になるまでにはとても長い年月を経ています。

直接的な意味で、現在のおにぎりの起源となっているのは、平安時代の「屯食」といわれています。

これは、もち米で作られた楕円形のもので、もち米は1合半も使われていました。

それが鎌倉時代にうるち米になったといわれています。

現在のような食べやすい大きさになったのは戦国時代。兵糧として握り飯が使われるようになってからです。

海苔を使うようになったのは江戸時代に入ってから。板海苔が作られるようになったことがきっかけだといわれています。

栄養があることはもちろん、海苔を貼ることで、米粒が手につかなくて重宝することから、海苔が使われるようになったのだそうです。

この頃のおにぎりは間引き菜を炊き込んだ菜飯のおにぎりだったと言われています。

町おこしを支える古代米

さて、話は戻って中能登町の町おこしの話。おにぎりの化石が発見された町ということもあり、古代米を育てる取り組みもしています。

古代米は一般的なお米と違い、育てやすく品種改良されていないため、栽培が難しい作物です。

その上、収穫した古代米が普通のお米に混じってしまうと、お米の価格が下がってしまいます。

籾摺りなど、機械で行う工程では、どんなに機械を掃除してもお米に古代米が混ざってしまうので、それを逆手に取り、生まれたのが五穀米だといいます。

古代米や五穀米は健康ブームということもあり、あっという間に一般に広まりましたが、それだけでは作った古代米を売り切ることはできません。

そこで、古代米を使用したお酒を造るようになっています。

まるでロゼワイン?古代米の日本酒

古代米のお酒は現在何種類か造られています。

すべて古代米で造っているわけではなく、他の酒米に古代米を混ぜて日本酒を造っています。

古代米をお酒にした時、その特徴として挙げられるのは、なんといってもその色合いでしょう。

古代米は玄米の部分が黒く、糠の部分に黒い色素であるアントシアニンを含んでいます。

そのため、日本酒造りに用いると、ワインを造るときの黒ブドウのように、お酒にその色が出るため、出来上がる日本酒はロゼワインや赤ワインのような色になります。

出来上がった日本酒はフルーティな香りが特徴の辛口。出雲神庭という名前もあり、お神酒として使われることも多いお酒です。

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甘口のお酒はデザートと合わせても

また、京都で造られている伊根満開というお酒は、もっと色素が濃い赤ワインのような色。

甘口に仕上げたお酒は、フルーツケーキのようなデザートにも合わせやすいのが特徴です。

お好みで、ロックやソーダで割って楽しむのも美味しく、夏場に楽しむのにも向いています。

日本酒の新しいタイプのものとして、楽しむのもいいかもしれません。

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おにぎりをお酒のあてにするときは、塩むすびにして辛口のお酒と、と昔からいいますが、最近はおつまみおにぎりというジャンルも現れ、お酒とともに楽しまれています。

古代米のお酒は、おにぎりを合わせるのは難しいかもしれませんが、太古の昔の食に思いを馳せるのにはいいのではないかと思います。

新しいジャンルのお酒をぜひ楽しんでみてください。

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