日本酒が苦手な人に「サムライ・ロック」はいかが?「新装版 酒ラボ」

日本酒が苦手な人に「サムライ・ロック」はいかが?「新装版 酒ラボ」

新装版 酒ラボ表紙

今回は、竹書房の「新装版 酒ラボ」(宇仁田ゆみ)から、日本酒のカクテルを紹介します。漫画は、関西の情報誌「KANSAI1週間」で連載されていたそうですが、惜しくも休刊、現在はWEBで継続しています。

作品は、とある大学の農学部に通うアワモリ君が主人公。アワモリ君は下戸、つまりお酒が苦手なんですね。

新装版 酒ラボ1

じゃあどうしてそんなゼミを選んだのって聞きたくなるのですが、本人も「なんでおれここにいるんだろう よりによって酒」と考えています。性格からして、何となく流されたのか、ほのかちゃん(後述)に見とれてて、思わず選んじゃったのか。

それでも教授やゼミの仲間とともに、発酵や醸造の研究をしている一環で、お酒を造っています。互いに試飲する場面では……

新装版 酒ラボ2

「飲めない人が造ったお酒なんか……」と言われていますが……

新装版 酒ラボ3

「一番飲みやすい」と一転絶賛、教授にも「これはこれは…」と高評価を受けています。下戸ゆえの無欲の勝利かもしれません。

黒髪おさげで「さくらんぼみたいな香り」と言っているのが、ゼミのアイドル的存在、ほのかちゃん。彼女には、アワモリ君も気になって仕方ありません。と言って、告白すらできないのですが。

ところで皆がサンタの格好をしているのは、この日が12月24日のため。このゼミに限らず、新酒が出回るのは、年末から年明けが多いんですね。

そうした下戸なアワモリ君でも飲めるのが、日本酒を使ったカクテル「サムライ・ロック」です。同じゼミにいるコージ君の家で、度々ご馳走になります。

新装版 酒ラボ4

サムライ・ロックは、日本酒とライムを合わせたカクテルです。

せっかくなので、ライムジュースを買って、手持ちの日本酒と合わせて、いろいろ作ってみました。ライムジュースは「シシリーライムジュース」です。果物のライムがベストかもしれませんが、予算の関係もありますので。

ライムジュース

いろいろ飲んだ結果、飲みやすくなるのは間違いありません。

気になるのは、レシピにもよるのですが、日本酒独特の香りや味わいが、かなり薄くなる(全く無くなる)ところです。つまり日本酒単体でおいしく飲める銘柄なら、そのまま飲んだ方が良いかなと。

買ったけど「ちょっと合わないな」と思う銘柄や、アワモリ君みたいに下戸の人、日本酒の風味自体が苦手な人には、「サムライ・ロック」はお勧めです。日本酒とライムの割合も、各自の好みで合わせてみてください。

さてアワモリ君ですが、皆の助けもあって卒業論文は完成させたものの、大学院への申し込みを寝坊して失敗しちゃうんですね。そして連載終わりかけに、アワモリ君が大学を選んだきっかけが明らかになります。

それを思い出したアワモリ君、コージ君の実家で酒造りを手伝うことになります。

「下戸なのに酒造り!」と言いたくなるところですが、「一杯では終われません」に登場する三重県清水酒造の杜氏、内山さんも下戸なんですよね。

「事実は小説より奇なり」の言葉がありますが、「事実は漫画と肩を並べる」ってところでしょうか。

苦手なお酒を仕事に選んだアワモリ君。日本酒が苦手な人は、まずサムライ・ロックから挑戦してみてはいかがでしょうか。

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新装版 酒ラボ

作者:宇仁田ゆみ
発行:竹書房
全1巻

■参考
佐弘商事「シシリーライムジュース」

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