初心者におすすめのどぶろくを紹介!手軽にできる作り方も♪

初心者におすすめのどぶろくを紹介!手軽にできる作り方も♪

どぶろくは清酒に比べると甘みとお米の風味が強いのが特徴です。

アルコールのツンとした香りもなく、親しみやすい味わいで初心者にもぴったり。

今回はどぶろく大好きな筆者が厳選したおすすめどぶろくを紹介します。

どぶろくの作り方も紹介するため、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

どぶろくとは?手軽に楽しめる美味しいお酒

どぶろくとは、米を原料としたにごり酒のこと。

「贅沢は敵」とされた戦争中は、こっそりと作って楽しんでいたという話が多く聞かれます。

筆者は米農家と縁があり、余ったお米で作ったどぶろくを飲ませてもらった経験も。

通常の日本酒では味わえないどぶろくの魅力を紹介します。

どぶろくは素朴な味とシュワシュワ感が魅力

どぶろくは米と水が原料です。

原料がシンプルなどぶろくは、味わいも素朴。

しかし素朴な味わいだからこそ飽きずに飲めるのが魅力です。

さらに、一般的な日本酒と違い、どぶろくはいつまでも発酵し続けるのが特徴。

発酵し続けているどぶろくは、口に含むとシュワシュワ感があり、甘味と爽やかさのベストバランスを楽しめます。

発酵食品だから健康増進にも効果的

ただのお米と水をお酒に変えるには、発酵させる必要があります。

つまり、どぶろくは身近な原料で作れる、お手軽発酵飲料ということ。

どぶろくは美味しさだけでなく健康にもいいため、一石二鳥のドリンクです。

ただし飲みすぎは厳禁。

発酵が続いているどぶろくは、アルコール度数が高くなっている場合がほとんど。

油断していると酔いつぶれてしまいます。

自宅で作るのは禁止されているのがネック

酒税法によると、未許可でお酒を作るのは禁止されています。

そのため、自宅でどぶろくを作るのは違法行為にあたります。

安い!美味しい!おすすめのどぶろく6選

一般的な日本酒とは違い、ろ過する手間が必要ないどぶろくは比較的リーズナブルなのが特徴。

どぶろくは清酒に比べるとクリアな味わいではありませんが、お米の豊かな風味を楽しめます。

お酒大好きな筆者おすすめのどぶろくを厳選しました。

どぶろく1.酸味が効いた抜群の飲みやすさ「奥州のおっほー」

圧倒的な甘みと酸味が一体化した、飲みやすさ抜群のどぶろくです。

甘すぎる清酒は飲みにくさを感じる場合もありますが、どぶろくは違います。

なぜなら、どぶろくには酸素に触れさせるほどに酸味が増すという特徴があるため。

つまり、どぶろくは甘すぎても酸味とのバランスを自分で調整可能ということ。

奥州のおっほーを甘すぎると感じた方は、中身を空気にたくさん触れさせてみてください。

キャップを閉めたまま軽く振り、キャップを開けて空気を入れ替えるを繰り返せばいいです。

自分のベストバランスを探してみましょう。

どぶろく2.絶妙なバランス感が光る「みちのく山形のどぶろく」

お米の甘い風味と発酵で生じた酸味のバランス感が光ります。

まるで甘やかなお水を飲んでいるかのような感覚で、お酒初心者におすすめ。

山形産の庄内米と、5月中旬まで雪が残る鳥海山の清らかな伏流水を使用。

どぶろくの吟醸酒と言っても過言ではない親しみやすい味わいは、醸造元のこだわりが感じられます。

どぶろくを作った経験のある方が飲めば、きっと「理想的などぶろく」と感じるでしょう。

大自然の恵みと醸造元のこだわりが詰まった逸品を、ぜひ一度お楽しみください。

どぶろく3.シュワシュワ感を楽しめる「活性純米酒どぶ」

道路標識の通行止めがデザインされたラベルが目を惹きます。

とてもユニークなデザインとは裏腹に、中身は超本格派。

発酵が続いているどぶろくならではのシュワシュワ感は、一度飲んだら病みつき間違いありません。

ただし、商品到着後は最低2~3時間は冷蔵庫で休ませましょう。

筆者は早く飲みたい一心で、到着後すぐに開けたら中身が噴出。

テーブルと床を拭きながら、どぶろくの美味しそうな風味だけを感じて終了でした。

後で確認したところ、製造元も中身が噴出する点について注意喚起しておりましたので、くれぐれもご注意を。

十分に休ませると、口の中で弾ける炭酸感とお米の優しい風味を存分に堪能できます。

どぶろく4.調和のとれたフレッシュ感「黒松仙醸 どぶろく」

女子会でどぶろくを楽しむ時にぴったりなどぶろくです。

口当たり・甘み・酸味が見事に調和したフレッシュな味わいは乾杯から活躍します。

飲みやすさの秘密はアルコール度数の低さ。

通常のどぶろくはアルコール度数10~15%なのに対して、黒松仙醸のどぶろくは6%と低め。

悪酔いする心配が少なく、おしゃれなデザインですので、テーブル上の雰囲気も崩れません。

2次発酵だからこその優しい炭酸感を、ぜひ味わってみてください。

どぶろく5.米の旨味を堪能できる「國盛 純米どぶろく」

爽やかなシュワシュワ感と共に、とろみのある口当たりを楽しめます。

口に含むと、舌先を刺激する炭酸感が感じられ、その後にはしっかりとしたお米の旨味が広がります。

とろみのある口当たりで若干のモタつきを感じられるのがネックですが、ぎゅっと濃縮された旨味がカバー。

おつまみには秋田県の伝統的なお漬物「大根のなた漬け」がぴったり。

お酢の酸味が効いた大根のなた漬けが、どぶろくの甘やかさを強調して、いつまでも飲み続けられます。

酔いつぶれるほどに飲んでもいい日を選んで、たっぷりとお楽しみください。

大根のなた漬けレシピ
材料:大根4kg・甘酒700g・塩90g・赤唐辛子1本
作り方:皮をむいた大根をなたでそぎ落とすようにカット。塩と大根を桶に入れ、重石を乗せて1~2日下漬けしたら、ザルで水気を切って桶に戻す。小口切りした唐辛子と甘酒を加えて混ぜたら、重石を乗せて2日ほど漬けて完成。

どぶろく6.自分で育てる醍醐味を楽しめる「生きたどぶろく」

冷凍便で到着し、自宅で熟成させるタイプのどぶろくです。

生きたどぶろくの最大の魅力は、手軽に自作どぶろくを楽しめるところ。

1日1~2回かき混ぜながら、自分好みの味わいになるまで熟成させましょう。

甕(かめ)を置いておく場所は、空調の影響を直接受けない場所がおすすめ。

どぶろくは温度が急激に変化すると酸味が強くなりやすくなるためです。

筆者は肌寒さを感じる18~20度前後の場所に、ブランケットで包んで置いたら熟成に成功しましたので参考にどうぞ。

完成後は付属しているひしゃくで掬ってお召し上がりください。

美味しいどぶろくを作る3ステップ

どぶろくの作り方を紹介します。

しかし、どぶろく作りは酒税法で禁止されている行為です。

あくまで知識として覚えておいてください。

1.どぶろく用のお米をふかそう

どぶろくに使うお米は、蒸し器を使ってふかすのが一般的。

蒸し器が面倒に感じる方は、お米がギリギリ浸る程度の水を入れて炊飯器で炊いても構いません。

食べるには適さないような硬さに仕上がっていれば、どぶろくに向いたお米の完成です。

指でつまんでみて、火が通っていてもつぶれない程度の硬さを目安にしましょう。

2.お米・ベーキングパウダー・水を混ぜてどぶろくのもとが完成

ふかしたお米、または硬く炊き上げたお米とベーキングパウダー、お水を混ぜましょう。

最初にお米を入れて、お米が隠れるかどうか程度までお水を注ぎます。

ベーキングパウダーは、好みの味わいによって入れる量が異なります。

なぜなら、ベーキングパウダーの量は発酵のスピードに比例して、発酵のすすみが早いほど酸味が強まるため。

2~3つまみ程度のベーキングパウダーを入れるのが良いでしょう。

甘いどぶろくが好みな方はベーキングパウダーは少な目に、酸味が欲しい方は多めに入れてください。

ベーキングパウダーの代わりに、生きた乳酸菌が含まれるヨーグルトを入れると韓国のマッコリのような味わいにできます。
酸味は強いですが、程よい甘さがあるため、気になる方は作ってみてください。

3.どぶろくのもとを1日1回かきまぜる

お米・お水・ベーキングパウダーが入った「どぶろくのもと」ができたら、1日1回かき混ぜます。

おたまを容器の中で上下させたり、大きく円を描くようにまぜたりして、全体が均一になるようにしましょう。

2週間程度繰り返し、ふつふつとした発酵がおさまったら飲み頃です。

さらし布やガーゼタオルなどでこしてお召し上がりください。

【注意点】どぶろくは炭酸用ペットボトルで保存しよう

どぶろくは発酵し続けるお酒です。

そのため、お茶用のペットボトルのような硬い容器に入れると破裂するおそれがあります。

日本酒や焼酎が入っていたガラス瓶は破裂の心配はありませんが、毎日のようにガス抜きをしないと、どぶろくがあふれ出てしまいます。

保存には炭酸飲料が入っていたペットボトルを使うのがベスト。

冷蔵庫で保管でき、発酵の進みすぎによる味わいの変化を防げます。

発酵が進みすぎると酸味が強くなるほか、アルコール度数が跳ね上がるのでご注意ください。

どぶろくは健康&美容効果にも期待できる

どぶろくは通常の日本酒に含まれる栄養素に加え、酒粕に含まれる栄養素が含まれます。

具体的には便通促進効果に期待できるレジスタントプロテインや、高い抗酸化力を持つペプチドなどです。

まずは気軽にどぶろくを楽しんでみてください。

きっと楽しい時間と美肌が手に入ります。

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