グリーンワインで極上の笑顔「女と猫は呼ばない時にやってくる」

グリーンワインで極上の笑顔「女と猫は呼ばない時にやってくる」

表紙:女と猫は呼ばない時にやってくる

今回は、双葉社ジュールコミックスの「女と猫は呼ばない時にやってくる」(小池田マヤ)から、ワインを紹介します。

小池田先生と言えば、「僕のかわいい上司さま」「すーぱータムタム」辺りが、とても懐かしい4コマ漫画です。基本的にラブストーリーでハッピーエンドだったのですが、いつの頃からか、そうでないものが増えてきて……。

この作品の主人公は、

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転勤に伴って、滋賀県から東京(高円寺)に引っ越してきたのですが、

女と猫は呼ばない時にやってくる2

と言うわけで「ヒラリさん」とか「ヒラリーさん」と呼ばれています。

漫画の舞台で多いのが、通勤途中にあるダイニングバー「呟木」です。そこのオーナーシェフや常連さんと、会社帰りにゴチャゴチャやっています。

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こちらが男性にもかかわらずヒロイン的な立ち位置にいるシェフの呟木銀(げんき ぎん)さん。ボードに書いてあるのが、「ヴィーニョ・ヴェルデ(vinho verde)」です。ヴィーニョはワイン、ヴェルデは緑なので、ボードにあるように「グリーンワイン」となります。

勘違いするといけないのは「緑色のワイン」では無いこと。「ヴェルデ(緑)」は、ワインが造られるポルトガル北部の「Costa Verde(コスタ ヴェルデ:緑の海岸)」、つまり地名からきているとも、若々しさを意味するともされています。ですので「グリーンワインの白」だけでなく「グリーンワインの赤」「グリーンワインのロゼ」もあります。

もっともチョークを白墨と訳せば「黄色い白墨」となりますし、ホームズシリーズにも「青い紅玉」なんてのがありました。翻訳の微妙なところでしょう。

軌道修正して漫画に戻りますと、通勤途中にある店ですので、ヒラリさんもボードを見かけたと思われます。

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「飲みたい」の思いに応えて、グリーンワインを賞味してみました。

漫画に登場するのは、可愛くない(私は可愛いと思うんですが)猫がデザインされた「GATAO」、そして後々、ヒラリさんが飲む「VIA LATINA」で、飲んでみたのは「GATAO」です。と言うのは、たまたま近くの酒屋さんで売っていたので。

グリーンワイン

ビンのお勧めに従って、よーく冷やして飲んだところ、アルコール度数が9%と低めだったこともあり、スイスイ飲めました。単体で飲んでると、ちょっと物足りない感じですので、やはり何か食事と合わせたいところです。

さてヒラリさんもヴィーニョ・ヴェルデを飲む時が来ます。

出された料理は「いちごとレモンのカッペリーニ」、コミックス表紙左下にある料理です。パイナップル入り酢豚!ならぬ、いちご入りスバゲッティ!と思いそうですが、スパゲッティサラダと思えば普通ですね。

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はい、極上の笑顔をいただきました。写真ではイチゴが目立ちますが、コミックスカバー裏に載っているレシピを見ると、トマトソースが味付けのメインとのこと。「ちゃんと旨いし、ぜひ作ってみて~」とあります。チャレンジャーはどうぞ。

GATAOに限らず、他のヴィーニョ・ヴェルデも、押しなべて1,000円前後のお手頃価格です。ちょっとした料理に1本合わせてみてはいかがでしょうか。

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女と猫は呼ばない時にやってくる

作者:小池田マヤ
発行:双葉社

■参考
双葉社「女と猫は呼ばない時にやってくる」

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