グレナデンシロップとビールで大人の味わい「美食のお時間」

グレナデンシロップとビールで大人の味わい「美食のお時間」

美食のお時間表紙

今回は集英社「office YOU」で連載されていた「美食のお時間」(酒川郁子)から、カクテルを紹介します。

酒川先生と言えば、銀座の百貨店を舞台にした「おいしい銀座」「おいしい銀座 バイヤー真理」もあり、そちらでもお酒が度々登場するのですが、とりあえずは「美食のお時間」から。

美食のお時間1

漫画の舞台は、ホテルシュプリーム東京、そこで働くハウスキーパーの山田美々子さんが主人公です。

ファッションブランドにもある「シュプリーム(supreme)」は「最大の」「最高級の」などの意味です。漫画「美味しんぼ」で有名になった「究極」「至高」なんて訳でも良いかもしれません。

そんなハイクラスのホテルにもトラブルが起きるのですが、美々子さんが知恵と度胸と味覚に加えて、化粧を駆使して乗り越えていきます。

美人シェフになったり……

美食のお時間2

植木職人になったり……

美食のお時間3

なぜそこまでするのかと言えば、彼女のお爺さんがホテルのオーナーだったからです。そのため美々子さんは、小さい頃からホテルになじんでいました。

美食のお時間4

こんな具合に名バーテンダーから、カクテルをサーブして貰ったことも。

「オーナーだった」で気付いた人がいるかもしれませんが、その後の運営が上手く行かなかったようで、ホテルは手放しています。

つまり美々子さん自身は、もはやお嬢様でも何でもありません。ただ祖父と「大人になったらこのホテルを守ってくれ」の約束を果たすために、ホテルに戻ってきました。

コミックス2巻7皿目「雲の上で乾杯」では、ホテルのバーでトラブルが起きます。再度、こちらのカット。

美食のお時間4

ここに登場するのがチーフバーテンダーの上山さん。彼と若手バーテンダーとの間に起きたトラブルも、美々子さんの巧みなアドバイスで解決に向かいます。詳しい展開は、ぜひ漫画を読んで欲しいところ。

漫画では、上山さんがカクテルをステアする音で、昔と違うことを美々子さんが感じとるシーンや、美々子さんが若手バーテンダーに欠点を気付かせる場面には、考えさせられるものがあります。

漫画に登場する「シャーリーテンプル」は、ハリウッドの名女優に由来する有名なノンアルコールカクテルです。

「グレナデン」は「ざくろ」の意味で、赤色や甘みを利用したカクテルがたくさんあります。有名なところでは、テキーラと合わせる「テキーラサンライズ」でしょうか。

お酒をお勧めするサイトに合わせて、手軽に作ることのできるカクテル「モナコ」はいかがでしょうか。材料は、ビール、レモンソーダ、グレナデンシロップです。

モナコ

レシピはいろいろあるようですが、最近増えているフルーツビールのようにしたいのなら、レモンやシロップは多めに、ビールの味わいや風味を残したいなら、ごく少量に。

ほんのわずかでも強い印象を残すグレナデンシロップは、いろんなお酒と合わせて楽しめそうです。

[amazonjs asin=”B00XP206CW” locale=”JP” title=”美食のお時間 2巻”]

美食のお時間

作者:酒川郁子
発行:集英社
全6巻

■参考
「酒川郁子」ホームページ

[amazonjs asin=”B001TOAZ2Y” locale=”JP” title=”サントリー グレナデンシロップ 780ml”]

お酒の雑学カテゴリの最新記事