皆さんが日々飲まれるのは、どんなビールですか?
私の場合、日常的にゴクゴク飲むのは発泡酒が多いのですが、時々猛烈に飲みたくなるビールがあります。
大手メーカーのビールとは一味違うクラフトビールです!
今回は、お取り寄せが可能なクラフトビールをご紹介していきます。
クラフトビールとは?
そもそもクラフトビールとはどんなビールなのでしょうか?
一言で言えば、「小規模な醸造所が製造する多様・個性あふれるビール」といったところでしょうか。
1994年に酒税法が改正され、それまでは年間2,000kl以上、大瓶換算で約320万本を製造しなければビール免許が交付できなかったのが、一気に60kl(発泡酒免許なら6kl)へと引き下げられました。
これにより全国にビールの醸造所が誕生。
それらで造られたビールは「地ビール」と呼ばれ多くのご当地ビールが登場しました。
しかし、品質が安定しないものも見られ、「高いのにまずい」 イメージがついてしまい、ブームの勢いは衰えてしまいました。
その後もビールのクオリティを追求し続けた醸造所は生き残り、このあたりから地ビールという呼び名が「クラフトビール」へ変化。
大手メーカーや新規メーカーの参入、新たなファンの獲得を経て現在のクラフトビール全盛の時代を迎えることとなりました。
以前よりあったアサヒ・サッポロ・サントリー・キリン・オリオンの5社を大手メーカーと呼び、それ以降に誕生したビールメーカーをクラフトビールメーカーと呼んでいるケースもあります。
そして、2013年頃までは ” クラフトビールメーカーの造るビール = クラフトビール ” と認識されていましたが、2014年頃から大手ビールメーカーもクラフトビールに参入し続々と発表しているので、これが正解、という答えを見出すのは難しそうです。
「クラフト」という「職人」や「手作り」というニュアンスをくみ取った、丹精込めて作られたビール、といったところに落ち着くのかもしれません。
クラフトビールにはどんな種類がある?
ビールの種類は、作り方により大きく2つに分けられます。「ラガー」と「エール」です。
「ラガー」と「エール」の分類は、ビール造りにおける「発酵」のさせ方により決まります。
ビールは酵母菌を発酵させて作られ、「ラガー」は低温・長期間の発酵で沈んだ酵母を使う「下面発酵」により、「エール」は、高温・短期間発酵で酵母が表面に浮かび上がる「上面発酵」により作られます。
「ラガー」は15世紀にミュンヘンで誕生し、19世紀に現在の製造法の基礎が固まりました。
昔から日本でもなじみのビールで、スッキリとのど越しが良く、苦みが強めなのが特徴です。
「エール」はフルーティーでまろやか、香ばしい、アルコール度数が低いといった特徴があります。
最初から常温で発酵させて作られているので、温度が上がって香りが持続し、味わいも損なわれません。
冷やさずに常温で飲むことを前提にしたものもあるほど。じっくりと味わうのに適したビールで、その意味でラガービールとは対照的と言えます。
そして、その2種はさらに細分化されます。
そこで、好みの味を見つけていただくために、味わいの違いを知る目安となる5つの代表的なスタイルをご紹介しましょう。
①ピルスナー(ラガー)
19世紀半ばにチェコ・ピルゼンで誕生したスタイルで、世界で最も普及しています。
アルコール度数は低めで色は淡く、キレと爽やかな喉ごし、ホップの苦味が特徴です。
おススメは「金しゃちビール ピルスナー」。
華やかなホップの香りとキレのいい苦味、深い味わいが特徴のクラシカルスタイルのピルスナー。
きめ細かな泡立ちでアタックが滑らかです。
②スタウト(エール)
「Stout」は英語で「強い」を意味します。
ロースト麦芽由来の香ばしさと苦味が特徴。
クリーミーな泡・まろやかで豊か、コク深い黒ビールです。
おすすめしたいのは「常陸野ネストビール エスプレッソスタウト」。
重厚な風味のスタウトに、深煎りの珈琲豆を加えて醸造したちょっぴり変化球のエールビールです。
エスプレッソのような深い香りと、苦味、酸味が混然一体となった、芳醇な味わいが楽しめます。
③ヴァイツェン(エール)
「Weizen」はドイツ語で小麦の意味。
ビールには大麦麦芽を用いますが、ヴァイツェンには最低50%以上の小麦麦芽が使われます。
フルーティさ、爽やかな酸味、甘い香りが特徴です。
推しは「エチゴビール のんびりふんわり 白ビール」。
缶のデザインが表しているように、リラックス感たっぷりの脱力系ビールです♪
フルーティーで爽やかな香りとやわらかい口あたりと喉越しに癒されます。
④ペールエール(エール)
イギリスのバートン・オン・トレントで生まれたエールビールの代表格。
色は琥珀色で、以前のビールは色の濃いものが多く、それらよりもこのビールの色が淡かったことから「ペール(色が淡い)エール」と呼ばれるようになったのだとか。
芳醇な香りと味わい深く心地よい苦みが特徴です。
推しのビールは「CRAFTX クリスタルIPA」。
世界中で20以上の受賞歴を持つ常陸野ネストビールとのコラボレーションで特別に醸造されたクラフトビールです。
柑橘の香りと甘味、軽快な切れ味。計算されつくした華やかさ溢れる仕上がりです。
⑤IPA(エール)
IPAとは、Indian Pale Aleの略。
ホップを大量に使用して作られるため、ホップの香りや苦みが強く、アルコール度数も高めです。
大航海時代、植民地だったインドに船でエールを運ぶため、保存性を高めるホップを大量に加え、糖度も高めたことから誕生したと言われています。
おススメは「黄桜 Japanese Spirit ペールエール」。
特徴のある「シトラス香」を持つアメリカ産シトラホップを贅沢に使用。
柑橘系のフルーティな香りとインパクト・キレのある苦味が冴えわたります。
麦芽に国内産のサチホゴールデンを一部使用することで、キレのあるスッキリとした喉越しを実現しています。
様々なタイプを試し、是非お好みのビールに出会っていただければと思います。