コンビーフの日はクラフトビールとサンドイッチでニューヨークの旅へ

コンビーフの日はクラフトビールとサンドイッチでニューヨークの旅へ

4月6日はコンビーフの日です。

1875年の今日、コンビーフが入っている独特の台形の缶が、アメリカで特許登録されました。日本では昔使われていた箱枕の形から、「枕缶」と呼ばれています。コンビーフは使っている肉を詰めやすいことから枕缶が使われるようになりました。底側から肉を詰め、缶の中の空気を抜くことで、材料の酸化を防ぎ、保存性を高める効果もあります。

コンビーフ容器の変遷

日本でコンビーフが販売されるようになったのは戦後のこと。最初は枕缶は使われておらず、陶器の瓶に入れて試作を繰り返していました。販売が開始されたのは1948年。野崎産業が発売した「ノザキのコンビーフ」はコップ型のガラス瓶にブリキの蓋をした「アンカー瓶」という容器に入っていました。枕缶が登場するのは2年後の1950年。レトロな牛のマークは当時から今でも変わらないのだそうです。残念なことに、製罐設備が老朽化してしまい、枕缶でのコンビーフの販売は2020年で終了。現在は枕缶をイメージしたアルミック缶に変更され、多くの人に親しまれています。

そもそもコンビーフとは

コンビーフというと、ほぐしてある牛肉の缶詰という印象ですが、本来は長期間の渡航や軍需品として使うための、保存食のひとつです。もともとは塩漬け肉なので、缶詰ですらなく、かたまり肉なのが一般的です。岩塩を砕き、粒状になった塩で漬け込んだ肉のことをいい、牛のブリスケットを使ったコンビーフは、北米やヨーロッパでポピュラーなものとなっています。

コンビーフを使った料理

日本でコンビーフを使った料理というと、マヨネーズと和えてサンドイッチの具材やサラダにしたり、炒め物に使ったりという感じではないでしょうか。ヨーロッパや北米でも、ルーベンサンドというサンドイッチに使います。ルーベンサンドは、ライ麦パンにコンビーフとザワークラウト、スイスチーズ、ロシアンドレッシングを使用したホットサンドで、ニューヨークの名物でもあります。他には、キャベツとともに煮込んだ、ビーフ・アンド・キャベッジという料理がアイルランドの定番になっています。

クラフトビール最先端の地、ニューヨーク

ニューヨークというと、自由の女神や摩天楼のイメージが強く、お酒を造っているイメージがあまりないかもしれません。しかし、実際にはワイナリーがあったり、ウイスキーの蒸留所があるほか、日本酒の酒蔵も存在します。しかし、圧倒的に数でいうと多いのが、クラフトビールのマイクロブルワリーではないでしょうか。その数は500件ともいわれ、数多くのブルワリーがしのぎを削っています。クラフトビールを出すことで有名なパブも多く、クラフトビールの聖地、ポートランドをも凌ぐ、最先端の地域ともいえます。

ネットで購入できるニューヨークのクラフトビール

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アメリカのビールというと、バドワイザーやミラーのような、軽い飲み口のものを想像するかもしれませんが、クラフトビールとなると話は別。流行のIPAをはじめ、さまざまなタイプのものが造られています。日本に輸入されているものはまだまだ少なく、ネットで購入できるのは並行輸入品がほとんどです。しかしながら、個性豊かで特徴のあるビールを見つけることが出来ます。コンビーフをたっぷりと使ったルーベンサンドに、めいっぱいホップを使ったIPAは、相性も抜群です。

本来なら、クラフトビールを楽しみに、ニューヨークを旅するのをおすすめしたいところですが、コロナ禍でままならないこの頃。せめて旅をするように、ニューヨーク名物のサンドイッチとクラフトビールをいただきながら、オンラインでニューヨークの名所を回るのもいいかもしれません。コンビーフひとつで、世界を旅するのも悪くないですよ。

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