酒マニアを自負する人であれば、必読の書！日本酒漫画の決定版といえば『夏子の酒』。
天高く馬肥ゆる秋です。今年も異常気象だの騒がれましたが、米の取れ高はなかなかなようで、逆に採れ過ぎて小売価格が急落しているとか・・・
そんな米で作るのが日本酒ですが、普段食べているお米は「飯米（はんまい）」と呼ばれ、お酒を作る米は「酒米（さかまい）」と呼ばれ、品種が違うのをご存知でしょうか？
普段食べている米に水を混ぜて、酵母を入れたところで、美味しいお酒にはならないわけです。
どうやって日本酒は出来ているの？
という素朴な疑問が、簡単にわかってしまうのが、1988年から1991年まで週刊『モーニング』に連載され、単行本化された漫画、『夏子の酒』になります。
コピーライターを目指し、東京で働いていた酒蔵の娘・佐伯夏子は、兄の遺した幻の酒米「龍錦」で日本酒を作るために、実家に戻ります。
その酒造りの過程がドラマになっているわけですが、現在日本の抱える農業や酒造業界の問題が鋭く描かれており、単に日本酒作りの物語では終わっていません。20年以上前に書かれた作品ですが、今でも十分読み応えのある作品です。
※ちなみにこの作品は1994年にTVドラマ化もされています。そちらをご覧になった方もいるかもしれませんが、原作を未読の方はぜひ読んでみて下さい。TVでは扱いきれなかった問題も盛り込まれていますし、原作のほうが多分・・・泣けます。
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