3月9日は【西京漬の日】その由来と西京漬と一緒に楽しむお酒をご紹介

3月9日は【西京漬の日】その由来と西京漬と一緒に楽しむお酒をご紹介

3月9日は「西京漬の日」です。

「本当に美味しい西京漬けをもっと多くの方に知っていただきたい。」という想いから、京都の西京漬けメーカーである京都一の傳により制定されました。

魚を二昼夜以上漬け込む「本漬け」と呼ばれる昔ながらの製法にちなみ、「サ(3)カナ(7)=3月7日」の二昼夜後である3月9日が選ばれ、日本記念日協会より正式に「西京漬の日」として認定されたのだそうです。

西京漬けとは?

西京漬とは、京都の白味噌である西京味噌に酒やしょうゆなどの調味料を加えて作られる味噌床に、魚や肉などを漬け込んで作る伝統的な料理です。

西京味噌という名前の由来は、江戸に遷都した明治維新以降、京都が西の京と言われるようになった歴史になぞらえているのだとか。

もともとは、海から離れた京都で、魚を少しでも美味しく食べられるよう保存性を高めようと味噌に漬け込んだことがはじまりだと言われています。

西京漬け色々

西京漬けの中でも最もポピュラーなお魚は鰆ではないでしょうか。

スズキ目・サバ科に属する海水魚で、成長するに従ってサゴシ(青箭魚)、ナギ(50-60cm)、サワラ(60cm以上)と呼び名が変わる出世魚です。

「鰆」と書くので、春が旬の魚というイメージがありますが、春に産卵のために沿岸へ寄るため人目に付きやすいことから、「春を告げる魚」というのが字源となりました。

味が良いとされるのは秋・冬で、特に冬は脂が乗り、「寒鰆」と呼ばれて珍重されます。

あっさりとしていますが、適度な脂と白みその風味が口の中に広がり、昔からの定番のお魚です。

そして、ロケ弁等でも知られている今や一番人気のお魚は銀だらです。カサゴ目ギンダラ科の魚類で、全身が黒褐色で外見はタラに似ていますが、身は白く良質な脂をたっぷりとたたえ、アイナメやホッケに似た身質です。


西京漬けにすると、味噌の甘みやコク、たっぷりの脂、香ばしい風味を楽しむことができます。

このほか、鮭やかれい、さばや金目鯛などありとあらゆるお魚の西京漬けがあり、西京味噌床がそれぞれのさらに引き出しています。

変わり種だと、うなぎやはも、海老やいかなどもありますよ。

また、最近ではお肉やチーズの西京漬けも。食材が味噌の旨味をしっかりと吸収し、至福の美味しさが完成します。

西京漬けに合わせたいお酒

西京漬けは、ほっかほかの白ご飯と最高に相性が良いのですが、お酒にもぴったりなんです。

ペアリングしたいお酒をご紹介していきましょう!

ペリエ ジュエ グラン ブリュット

人気の高い銀だら西京漬けに合わせたいお酒は「ペリエ ジュエ グラン ブリュット」です。

並行 グラン ブリュットNVペリエ ジュエ(泡白)

シャンパーニュは、瓶内二次発酵という工程を経ることで、まろやかさや複雑なニュアンスを帯びるため、こく深い西京漬けの旨味と非常に好相性です。

また泡が繊細なので魚本来の風味を邪魔せず、まったりした西京味噌の味わいを際立たせてくれます。

メゾン ペリエ ジュエは、1811年にエペルネで創立された老舗シャンパンメゾンです。

ペリエ ジュエと言えば、メゾンの象徴である、アール・ヌーヴォーの旗手エミール・ガレとのコラボレーションにより誕生したペリエ ジアネモネが描かれたボトルが連想され、現在も一流アーティストや新進気鋭のアーティストとのコラボレーションを続けています。

また、1846年に世界初のブリュット(辛口)シャンパーニュを誕生させたメゾンでもあります。

白い花のフローラルノートから始まり、洋ナシや桃、グレープフルーツのすがすがしく心地よい果実の香りが際立ちます。

味わいのアタックはフレッシュで、深みのある熟成感が混ざり合う複雑さがあり、アフターは長め。

多様な果実味を感じる生き生きとしたシャンパーニュです。

バイ・オット・ロゼ

サーモンの西京漬けに合わせたいのは「バイ・オット・ロゼ」です。

ワイン ロゼワイン 2020年 バイ・オット・ロゼ / ドメーヌ・オット★ フランス プロヴァンス 750ml

銀だらのような白身のお魚には白ワインをおすすめしましたが、サーモンやさけには、色を合わせロゼワインをおすすめします。

淡泊な白身魚に比べて少し味わいのしっかりとしたお魚なので、優しいタンニンを感じられるワインを合わせましょう。


こちらを手掛けるドメーヌ・オットは、”キング・オブ・ロゼ”と称される、フランスで指折りのロゼワインの造り手。

プロヴァンスでのオーガニック栽培の先駆け的存在とも言われ、プロヴァンスのロゼワインの品質を向上させた立役者です。

グルナッシュ、サンソー、シラー、ムールヴェードルをブレンド。

桃、アプリコットにパッションフルーツ、マンゴーなどのトロピカルフルーツのアロマが広がります。

アタックはすっきり感があり、豊かな果実味とほのかなミネラルが感じられます。

まさに”キング・オブ・ロゼ”が手掛ける、繊細でありながら複雑味のある1本です。

百貨店や専門店、お取り寄せサイト等で、様々な西京漬けが販売されています。

3月9日は、味噌床の風味をしっかりと浸透したまろやかな西京漬けとお好みのお酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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