どろソースの日には個性的な赤ワインでハッピーに

10月6日はどろソースの日です。

神戸市中央区のソースやたれなどの調味料や、お好み焼き、たこ焼きの冷凍食品の製造販売を行っている、オリバーソース株式会社が制定しました。

「ど(10)ろ(6)」の語呂合わせから来ており、同社の「どろソース」を多くの人に知ってもらおうと、2019年に制定されました。

どろソースってそもそもどんなもの?

どろソースは、ウスターソースを製造する際に、タンクの底に沈んだ10種類以上のスパイスや、野菜や果実の旨味が詰まった「どろ」をベースに使用して作られます。

オリバーソース株式会社の販売するどろソースのラインナップは、「どろソース」「辛さ5倍どろソース」「麻辣どろソース」の3種類。

タンクの底に沈むどろは、ソースを熟成する段階で必ずできる副産物で、ソース本来の強い旨みやコクがあります。

長期熟成したソースにしかない独特の風味を、再度ブレンドすることによって、スパイスの香りや辛味を引き出すことが出来るそう。

神戸のソウルフードである「そばめし」にも使われるどろソースは、一時B級グルメとしてブームとなったときにも、味の決め手になるこだわりの調味料として紹介され、同社の顔になっています。

どろソースを使った料理はどんなものがある?

さて、どろソースを使った料理にはどんなものがあるかというと、先に上げた神戸のソウルフード「そばめし」以外に、たこ焼きやお好み焼きといった粉ものの仕上げにはもちろん、焼きそばや焼きうどんなどの麺類にもよく合います。

とんかつやとん平焼きといった、ソースの味わいが決め手になる料理だけでなく、ハンバーグのソースやスペアリブを煮込むときの隠し味にしたりと、使い方はいろいろ。

独特のピリッとした辛味と濃厚な旨みが、さまざまな食材の味わいを引き立ててくれます。

どろソースに合うお酒はどんなお酒?

ピリッとした辛味で箸が進む、どろソースを使った料理に合わせるなら、どのようなお酒がいいでしょうか。

すっきりとしたビールももちろんいいですが、10種類以上のスパイスを使った複雑な香りと、果物や野菜の濃厚な旨みのある、どろソースで味付けをした料理を食べるなら、赤ワインを合わせてみるのもおすすめです。

濃厚な果実味のある赤ワインなら、どろソースの濃厚な味わいをしっかりと受け止め、互いを引き立てながら食事を楽しめます。

中でも日本ワインの、ブラッククイーンやベーリーアリカントといった品種を使用したワインは、強い果実感とメリハリのある味わいが、そばめしや粉ものといった、関西ならではの味わいを引き立ててくれます。

今では希少品種のベーリーアリカントに着目

「ジャパニーズブレンド」を造る塩山洋酒醸造株式会社は、山梨県甲州市塩山にある小さなワイナリーです。

昭和32年に果実生産者組合が母体となって設立されたワイナリーで、昭和34年からワインを生産しています。

ジャパニーズブレンドには、かつて日本ワインの、赤の腫瘍品種でもあったブラッククイーンのほかに、ベーリーアリカント、マスカット・ベーリーAが使用されています。

塩山洋酒醸造では、今では希少品種となっているベーリーアリカント100%のワインも醸造しており、それが隠れた人気となっています。

ジャパニーズブレンドは、ブラッククイーンのメリハリのある酸味や、ベーリーアリカントのカシスやブルーベリーのような強い果実味、深いコクのある味わいが楽しめるワインです。

日本ワインの中でも、ちょっと見かけないような、独特の表情を見せてくれる赤ワインで、どろソースを使ったカジュアルな料理から、ちょっと気取ったフレンチのメインディッシュなどにも合わせることのできる、懐の深いワインです。

たまにはタンブラーに、好みの温度にした赤ワインを注いで、関西のソウルフードを楽しむのもいいのではないでしょうか。リッチでなくてもハッピーな雰囲気の夕食を楽しむことが出来ますよ。

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