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大分県南部の海沿いに位置する臼杵(うすき)市は、城下町の面影を今に残す歴史の街。
江戸時代からの武家屋敷や商家が建ち並ぶ石畳の通りには、多くの醤油蔵や味噌蔵、酒蔵が江戸時代からの建物で商いを続けています。
久屋本店は、そんな醸造の町・臼杵市で万延元年(1860年)、当時の藩主より醸造蔵を賜り創業しました。

今回ご紹介するのは、久屋本店の麦焼酎「常造(つねぞう)」と、同じく臼杵の特産品であるカボスのスライスを、豪快に丼で合わせた「ウスキボウル」です。

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ウスキボウルの発案は麻布十番の居酒屋

ウスキボウルのアイデアは、意外にも臼杵から遠く離れた東京の麻布十番にある「包丁人三郎」という居酒屋が発祥なんだそうです。包丁人三郎では、常蔵を「柑橘系と最も合う焼酎」として、スダチのスライスと合わせてどんぶりで提供していました。

そこで、せっかく臼杵の酒蔵の焼酎なんだからと、包丁人三郎の店主の了解を得てスダチをカボスに変えて考案されたのが「ウスキボウル」です。

ウスキボウル01

カボスと合わせる焼酎は、スッキリ減圧蒸留の麦がおススメ

常蔵は麦と芋の二種類が製造されていますが、カボスに合わせるならぜひとも麦をご使用下さい。度数は20度と25度の二種類。
常蔵が手に入らない場合は、「麦の減圧蒸留」の商品で、20〜25度の物をご使用下さい。例えば、鹿児島の「赤兎馬」などは、ウスキボウルに適した銘柄です。

常蔵の麦の特徴は、なんといっても減圧蒸留と粗濾過の組み合わせ。

減圧蒸留とは、モロミからアルコール分を採取する際、蒸留機内の気圧を下げて蒸留を行う比較的新しい方法です。
高い山の上で水が早く沸騰するのと同じ原理で、低い温度で蒸留することができるため、短時間で済むことに加え、原料由来の雑味などの抽出も抑えられることから、クセのない飲みやすいお酒ができあがります。
常蔵は、仕上げの不純物を取り除く行程を最小限に抑えているので(粗濾過)、飲みやすさと素材本来の香りの両方が楽しめる商品となっております。

BOWLとBALLでウスキボウル

作り方は、カボスの緑が映えるよう白っぽいシンプルなどんぶりを用意し、そこに「丸氷」をいっぱいに入れます。ウスキボウルのボウルは、どんぶりのBOWLと丸氷のBALLがかかっているので、この丸氷も重要なアイテムなんだそうですが、今回は手に入らなかったので、普通のロックアイスで代用しました。

ウスキボウル02

丸氷は、表面の面積が小さく溶けにくい性質があるそうなので、これを機に丸氷ができる製氷皿を用意してもいいかもしれません。
カボスは、皮ごと焼酎に入れるので安心安全な有機栽培のものをご用意下さい。カボスの旬は秋から冬にかけて。出始めの夏から初秋にかけては緑色ですが、冬が近づくと黄色みが強くなっていきます。黃カボスは酸味がマイルドでのみやすく、緑のものとは違ったおいしさが楽しめます。

カボスはまずヘタから縦に半分に切り、半月型にスライスします。厚みは5mm〜8mmほど。量はお好みですが、1個〜1/2個ぐらいがおススメです。

スライスしたカボスをどんぶりに入れ、麦焼酎を注ぎます。

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氷が少し溶けて、焼酎とカボスがなじんだら飲み頃。皮ごとスライスして投入することで、皮から良質なオイルが染み出し、カボスを絞らなくてもとても良い香りが楽しめます。

逆に、カボスを絞ってしまうとカボスの味が強くなりすぎてバランスが崩れてしまうんだとか。

カボスが出回るこの季節、ウスキボウルをみんなでワイワイ分け合って、レッツ!ノミニケーション!!

ウスキボウル04

(※ 注)ウスキボウルはご家庭でお楽しみいただけますが、久屋本店により商標と実用新案の登録がされておりますので、許可なく商品として発売することはできません。

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