今知らなきゃ損!!あなたの地域にあるすごいクラフトビール

今知らなきゃ損!!あなたの地域にあるすごいクラフトビール

日本のクラフトブルワリー

日本のビール企業といえば、みなさんはどんな名前を思い浮かべるでしょうか?
アサヒ、サッポロ、キリン、サントリーなどは誰もが良く知る大手メーカーです。沖縄在住の方ならオリオンもその中に入ることでしょう。日本のビール業界はこれら大手5社がシェアの大半を占めています。

クラフトビールとは?

クラフトビールとは?

しかし、日本のビール企業はこの5社だけではありません。実は日本には261にも及ぶ中小のビール企業があり、それぞれが数種類かそれ以上のオリジナルブランドビールを出しています。大手メーカーが揃って作っている「のど越しがいい」「冷やして飲む」「金色で炭酸が強い」ビールはピルスナーというスタイルで、実際はそれ以外にも100以上の種類があります。多数のメーカーが個性の強い様々な種類のビールを作って流通させている状態こそが、ビールという飲み物のあるべき姿ともいえるでしょう。

現在、地ビール、クラフトビールとも呼ばれるこれら中小メーカー独自のビールの人気は確実に高まりつつあり、コンビニや一部のスーパーマーケットでも目にする機会が増えてきました。

日本のクラフトビールの歴史

日本のクラフトビールの勃興は、1994年の酒税法規制緩和がきっかけです。それまではビールの年間生産量が2,000キロリットル以上の業者でないとビールの製造が認められなかったのですが、規制緩和によって60キロリットルにまで引き下げられました。こうして、中小企業がビールを製造・販売できる環境が出来上がり、最初のクラフトビールのブームが生じました。

しかし、日本のビール市場は長らく大手が作るピルスナーの寡占状態にあったため、中小企業がそれ以外のスタイルのビールを作ろうにも、技術が未成熟でおいしいビールを作るのは困難でした。また、ブームといっても、このときは中小の市場参入というよりは地域活性化としての側面が強かったため、物珍しさからいったんは盛り上がったものの、長続きはせずに終わりました。

再興したクラフトビール

2000年代後半に入ると、クラフトビールの新たなるブームが起こり、再興が果たされました。10年の歳月を経て技術的にも成熟した日本のクラフトビールは、世界的にも非常に高く評価されるまでに成長しました。アメリカで2年ごとに開かれている、世界で最も権威あるビールコンテスト「ワールド・ビアカップ」では、毎回のように日本のクラフトビールがいくつもの分野で賞を獲得しています。

地域興しのための物珍しい存在から脱したクラフトビールは、着実に勢力を拡大しつつあります。日本のビールはアサヒやキリンなどの大手メーカーだけの物ではない時代へと入っているのです。もちろん、大手メーカーでもクラフトビールに対抗して、新たなスタイルのビールブランドを立ち上げたり、クラフトビールを作る子会社を設立するなどして、この波に乗り遅れないよう努力をしています。

あなたの県のクラフトビールは?

再興したクラフトビール

このように、日本のクラフトビールはどんどん発達してきているのですが、では、「どんなメーカーがあるのか?」「どんなビールがあるのか?」となると、すぐに答えられる人は少ないでしょう。ヤッホーブルーイング、木内酒造、銀河高原、サンクトガーレン、COEDOなどは、クラフトビール好きの人にとっては大手メーカーと同じぐらい耳慣れた名前ですが、大半の人にはそうではありません。

日本全国全ての都道府県に1つ以上の醸造所があり、その大半が世界で高評価されているビールを作っているというのに、自分が住む県にはすごいビールがあるということを知らないのはかなり損をしているといえるでしょう。仮にスーパーでクラフトビールを見かけても、どこのメーカーが作ったどんなビールなのかが分からないと、今一つ手を出しにくくもあります。それもまたもったいない話です。

それでは、日本全国それぞれの都道府県に、どんな醸造所があり、どんなビールを作っているのかをこれから見ていきましょう。

常に最先端を求める大都会のブルワリーたち(東京都のクラフトブルワリー)

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