日本一の喧嘩師が飲む酒「ワイルドターキー」その名前の由来とは?−バキ外伝 疵面(スカーフェイス)

日本一の喧嘩師が飲む酒「ワイルドターキー」その名前の由来とは?−バキ外伝 疵面(スカーフェイス)

バキ外伝-疵面

今回紹介する漫画は、「バキ外伝 疵面(スカーフェイス)」(原作:板垣恵介、作画:山内雪奈生)です。

本作は、格闘家である範馬刃牙の活躍を描いた漫画「刃牙」シリーズに登場する花山薫を主人公としたもので、掲載誌がちょくちょく変わっていましたが、現在は「別冊少年チャンピオン」で連載を再開しています。

さて、花山薫です。暴力団花山組の二代目組長、「日本一の喧嘩師」の異名を持つ喧嘩の天才、伸長190センチ、体重166キロを超える巨漢の彼が好んで飲むのは、ケンタッキーバーボンの1つ「ワイルドターキー」でした。

バーボンウイスキー ワイルドターキースタンダード 700ml

ワイルドターキーは、アメリカのオースティン・ニコルズ社が製造するバーボンで、「ターキー(turkey:七面鳥)」のラベルが印象的。ブランド名の「ワイルドターキー」は、オーナーの知人によるニックネームが由来とのこと。

サントリーのホームページによると、1940年、当時のオーナーであるトーマス・マッカーシーが、七面鳥のハンティング仲間に、貯蔵庫から持って行ったバーボンを提供したところ、好評を得るとともに狩りにちなんだ「ワイルドターキー」と呼んだのだとか。これが後にお酒の名前となりました。

漫画に登場する花山薫は、事あるごとにワイルドターキーを愛飲しています。1話早々で喧嘩に呼び出された際にも、酒屋でワイルドターキーを1本買い求め、1万円を出してお釣りを貰わずに行ってしまいます。

ワイルドターキーのブランドにもいろいろあるのですけど、ラベルを見ると「ワイルドターキースタンダード」のようなので、小売価格はせいぜい2,500円というところ。「それなら4本買っていけば?」と思った私は庶民なのでしょうね。

コミックス3巻では、ヒットマンに襲われて体中に20発以上の弾丸を受けてしまいます。その後、第16.5撃「休息」では、治療を受けて昼寝をしている光景を見ることができます。包帯を巻かれた彼の傍らにあるのは、ポテトチップと空のワイルドターキー5本。「酒は百薬の長」と言いますが、果たしてどうなのか。もっとも花山本人は、心地よく寝ているようなので、それで十分なのかもしれません。

同じくコミックス3巻では「レックス」と呼ばれる巨漢で怪力の持ち主、登倉竜士とワイルドターキーを酌み交わすシーンが出てきます。花山薫とレックスは、以前に一戦やりあった間柄です。「強敵」と書いて「ライバル」とか「とも」と呼ぶ関係なのでしょう。

バーでテーブルを挟んで座る花山とレックス。“ザワザワ”“ドヨドヨ”状態の周囲を、意に介することなく花山がバーボンを注ぎます。普通のショットグラスが、巨漢の2人の前では、お猪口みたいになっているのがユニークです。

花山がグラスを空けると、レックスも「……キレイ」と酒色を楽しみつつ、グラスを口に運びます。そしてどうなったか。まぁ、予想できる反応ではあったんですが、ぜひコミックスを見て欲しいものです。そんなレックスを見て微笑む花山の表情からすると、何とも愉快な酒だったようです。

皆さんも「ワイルドターキー」で花山の気分になってみてはいかがでしょうか。

最後に余談ですが、「バーボン」の由来は、ケンタッキー州のバーボン郡で、トウモロコシや大麦などを素材としたウイスキーが造られ始めたことにあります。

商品名の取り扱いが厳しくなっている昨今、ポルトガルの港湾都市「ポルト」から出荷されたものを「ポートワイン」と呼ぶように、バーボンで造ったウィスキーしか「バーボンウィスキー」と名乗れなくなるかもしれませんね。

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バキ外伝 疵面(スカーフェイス)

原作:板垣恵介
作画:山内雪奈生
連載:別冊少年チャンピオン
発行:秋田書店
既刊5巻

参考:サントリー「ワイルドターキー」

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