次のお酒ブームはこれ!ジャパニーズ・クラフトジンの魅力。独創的な3銘柄をご紹介

次のお酒ブームはこれ!ジャパニーズ・クラフトジンの魅力。独創的な3銘柄をご紹介

最近はコンビニで生ビールの提供が試みられるようになったり、以前には国産ウィスキーの開発を描くテレビドラマからウィスキーブームが再来したりとお酒は日常のなかにも深くかかわっていて、話題を呼びやすいものだと言えます。数年おきに様々な類でブームが到来しているように思います。

そのようななかにあって、今話題を呼んでいるのが「ジン」でしょう。さらにいうと、日本製のクラフトジン「ジャパニーズ・クラフトジン」がブームなのです。あまりなじみがないという方にも是非知っていただきたいので簡単にお伝えすると…

そもそもジンとは

ジン(英語:Gin)とは、大麦、ライ麦、ジャガイモなどを原料とした蒸留酒。ジュニパーベリー(Juniper berry、主にセイヨウネズの球果)の上に流すことによって香り付けがされているのが特徴的。日本の酒税法上はスピリッツに分類される。蒸留酒の中では比較的個性が強くない上、西ヨーロッパでは古くから知られているため、そのまま飲むだけでなく、カクテルの材料として最も多く使われているものの一つである。

(引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%B3_(%E8%92%B8%E7%95%99%E9%85%92))

もともとオランダで薬用酒として使われていたのが17世紀にイギリスに持ち込まれて広まっていったという歴史があります。

ロンドン・ジンなどと言われ、イギリス製のジンは日本でも多く見られます。

ビーフィーター

タンカレー
 

ボンベイ・サファイア

様々な種類のカクテルのベースとしても使われていますね。

ジャパニーズ・クラフトジンの魅力

海外製だけではありません。日本の蒸留所による国産のジンが広まりつつあります。そんなジャパニーズ・クラフトジンですが、その特徴は日本の職人が作ることもさながら、香料に使用されるボタニカル(植物)にあります。

茶、柚子、桜など日本的な原料を使って香りづけされているところが特徴的です。その特徴も各々の蒸留所で異なりますが今回はそのなかから3つを取り上げたいと思います。

 

1.「季の美 京都ドライジン」 日本で初めてのジン専門蒸溜所がつくる「和」なジン

京都蒸留所

その名の通り京都蒸留が手がけるジンです。
京都蒸留所は、20168月に操業を開始し日本で初めてジンの生産に特化した蒸留所です。
雲母唐長の文様が施された、和テイストが特徴的なデザインです。

原料はライススピリッツをベースとしながら、
「礎」「柑」「凛」「辛」「芳」「茶」の6つのカテゴリーで考え、それぞれの良さを調和させているのも面白いところです。

カテゴリーとボタニカル

  • 礎/ベース(ジュニパー、オリス、檜)
  • 柑/シトラス(柚子、レモン)
  • 凛/ハーバル(山椒、木の芽)
  • 辛/スパイス(生姜)
  • 芳/フルーティ&フローラル(笹、赤紫蘇)
  • 茶/ティー(玉露)

【味わいとおすすめの飲み方】

水割り、お湯割で玉露やゆずの複雑かつ上品な香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

2.「クラフトジン岡山」 国内初の焼酎樽で熟成させたジン

クラフトジン岡山

クラフトジン岡山は岡山県にある日本酒や焼酎、ビールなどを造る「宮下酒造」が作るジンです。
「岡山蒸留所」としてモルトウイスキーの生産も手がけています。
ボトルはいたってシンプルかつ力強い印象。

 

使用するボタニカルは10種類。
ジュニパーベリー、コリアンダー、アンジェリカルート、レモンピール、オレンジ、モルト、ラベンダー、ホップ、シナモン、生姜、オールスパイス。 なかでもモルト、ラベンダー、ホップが特徴的です。
さすがビールも手がける酒造ですね。

蒸留後、木樽(樫樽)で熟成されてからボトリングされます。
それも焼酎樽を使うというところが面白いところです。

【味わいとおすすめの飲み方】

樽熟成の深い味が特徴的。しっかりした味を味わうのにストレートやトワイス・アップというのもよいのでは。

3.「ザ ジャパニーズ クラフトジン ミズホ170th」 首里最古の泡盛蔵元が作るトロピカルなジン

瑞穂酒造

最後にご紹介するのは沖縄の泡盛の蔵元「瑞穂酒造」が作るクラフトジン「ミズホ」。
創業170周年記念商品で、東京農業大学、沖縄県工業技術センターと共同開発した限定品。
サクラ由来の酵母を使った泡盛をベースに10種の植物素材から5種類の原酒を製造し、ブレンドして仕上げたジンです。

香味の素材には西表島産ピーチパインの皮や、シークワーサー葉などを使い、いかにも「沖縄」です。

デザインもこだわっています。
琉球ガラスでつくられたそのボトルは赤と青の2つがあります。

グランアルブル

南国っぽい赤のボトルは「トロピカル」。涼しげな青のボトルは「フレッシュ」。
「トロピカル」はパイナップルピールや月桃リーフのトロピカルな味わいが、「フレッシュ」はレモングラス、コリアンダーシード由来のシトラス感と生姜やヒハツモドキからくるスパイシーな切れ味が特徴です。

【味わいとおすすめの飲み方】

ソーダやトニックがシトラス感・トロピカル感を高めてくれるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回特徴的な3つをご紹介しましたがまだまだ紹介しきれない優れた銘柄があります。
ボタニカルやブレンド、そしてデザイン。ひとつとして同じようなものがない、ジャパニーズ・クラフトジン。蒸留所の、職人の想いがそのなかにあると思います。

知れば知るほどその世界にのめり込んでいってしまいそうです。
これからもその魅力に浸っていきたいと思います。

 

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